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【イベントリポート】

概要

名称:『神園さやかの年越しスペシャルライブ♪ '11→'12』 盛りだくさんでおなかい〜っぱい!!
日付:2011年12月31日(土)〜2012年01月01日(日)
時間:
 『さやかの1人輝く!レコード大賞(21:00〜)』
 『さやかのゆく年くる年(23:45〜)』
 『さやかの日本一早いライブ(00:00〜)』
場所:試聴室その2(神奈川県横浜市中区)


「2012年のプロローグ。ともに過ごせるうれしさよ。」

2012/01/13
by K'z (N)

さて…。 『さやかのひとり輝く!レコード大賞』が、その内容の濃密さのために予定時間をかなりオーバーしてしまいました。 年越しそばを味わったり、追加のドリンクをオーダーしたり。 また、即売コーナーでCDや新作の「神園さやかオリジナルハンドタオル」を購入したりしていると、もう新年への架け橋『さやかのゆく年くる年』の時間です。 そんなこんなですから、前年のように映像を織り込んでの構成とは行かず、今回は10秒前から会場の全員が声をあわせてカウントダウンをすることに専念しました。 「3、2、1、0、おめでと〜!」。 2012年の幕が開きましたよ。 新年を迎えた実感よりも、こういった節目に気心の知れた面々と、そしてもちろんさやかちゃんと一緒にいられることが、何物にも代え難い充実感なのです。

中華街で定番の爆竹の代わりにクラッカーで新年の幕開けを祝福したら、『一月一日』のメロディに乗って、ここからは『さやかの日本一早いライブ』に突入します。 通常のライブではカバー曲を歌うことが多いさやかちゃんですが、今回は歌謡曲移行後のオリジナル曲を披露するのだとか。 現場への参戦回数が増えると独自性とか意外性を期待するあまり、どうしてもカバー曲偏重志向になってしまいます。 その結果、本来ウリであるはずのオリジナル曲への関心が希薄になる傾向が、ワタシたちファンにもありそうです。

さっそくの1曲目は『初恋』、歌謡曲移行第1弾の楽曲です。 思えば、この曲のリリース前後の数ヶ月、毎週末に何かしらのイベントが催されました。 ワタシを含めた多くのファンが皆勤賞で、常連ファンが「イツドコ」と呼称された頃でしたっけ。 さらに、カップリング曲の『風の思い出』はさやかちゃんが島根県津和野の観光親善大使を拝命するきっかけになった楽曲で、 その任命式が執り行われた津和野町にも「イツドコ」は馳せ参じたのでした。 懐かしいなぁ…。

続いての『約束』は、揺れ動く乙女心の描写を小気味よいリズムに乗せた絶妙なタッチの楽曲。 そのPVは埼玉県川越市を舞台にし、彼女がイメージキャラクターを務めるイーグルバスの看板車両「小江戸巡回バス」まで登場させるという、 川越の観光協会のCMとしても遜色のなさそうな仕上がりだったのが衝撃的でした。

話は脱線しますが、さやかちゃんのPVは一貫してストーリー仕立てになっていて、時に純粋に楽曲のプロモーションビデオとして、 また彼女自身のイメージビデオとして、脳裏に強く印象づけてくれるのです。 実際、ワタシなどはその楽曲を聞いただけで、映像がよみがえって笑ったり泣いたりしちゃうほどなのです。 これは間違いなく、ただ絶唱シーンを羅列しただけのJ-POPのPVや、明らかに合成とわかる背景を連ねた演歌のPVとは次元が違うと言わざるを得ません。

こんなアンバイに、自分の参戦の軌跡を振り返りながらさやかちゃんの歌を堪能しているのですが、 「こうやって改めて歌うと、初めて聞いたという声も聞こえます。」と言う彼女のMCに思わずハッとさせられました。 そうなんです。 次のイベントの日を指折り数えたり、ライブの帰路に何度も何度も楽しかった場面を思い出したり…。 それを繰り返しながら、ワタシの現場参戦歴も7年目に入りました。 不思議なもので「もういいや…。」と思うことは、今もってありません。 それだけに、仕事の都合がつかずに参戦頻度が低下している自分と、すっかり現場で顔をあわせることのなくなったファン仲間の存在を憂うばかりなのです。

ここで、本日2度目の乾杯です。 「さやかカクテル」第2弾の『道』は、オレンジジュースにジン(アルコールバージョン)またはトニックウォーター(ノンアルコールバージョン)をミックスしたもの。 『道 〜ふるさとから遠く離れて〜』に描かれている未来への希望と夢をオレンジジュースで、都会で味わう障壁と母への慕情をジン&トニックウォーターで表現したのでしょうか。 さやかちゃんからは「私、昔から"乾杯"が好きで、実家でも普段の食事で母と2人で理由もなくやってたんですよ♪」と、お母さんとのあったか〜いエピソードも飛び出しました。

そして、終演近くのこと。 現行曲の『道 〜ふるさとから遠く離れて〜』をラストに残して、先に『悲しみのほとりで』を歌ったのですが、「願ったわがままに〜♪」のあとの歌詞が出ません。 思いもよらない歌詞飛び、しかもオリジナル曲でのハプニングに、さやかちゃんの顔色が変わるのが客席のワタシにもわかりました。 数年前なら、こんな時に軽く取り繕おうとするさやかちゃんの姿に幻滅を感じることもありましたが、今日は動揺している彼女の気持ちをどうやってフォローしたらいいのかを必死に考えましたね。 まあ、結局は後に引きずることもなく、ワタシとしても「ミスも含めて楽しめるのが、生のライブの真髄なのだ」を猛アピールしたいと思います。 実際のところ、千人単位の観客を動員するビッグなアーティストのライブでも同様のケースは存在しますしね。 さらに本音を言えば、ミスをタメ口で謝罪する「ビッグな」アーティストの態度などは重罪に値するかと。 それを思えば、さやかちゃんの例はカワイイもんです。(ええ、さやかちゃんはもっとカワイイです!)

2012年初のライブは終演しました。 この後は即売会とチャリティオークションを経て、最終プログラム『さやかと一緒に初詣!』です。 公式に告知されたとは言え、歌唱を伴わない極めて特殊性の高いイベントなので、これについてのリポートは省略します。

ただ、一点だけ書いておきたいことがあります。 それは、さやかファンが一風変わっているということ。 もちろん、良い意味で。 初詣に向かう道すがら、三々五々歩みを進める参加者の姿は、他人からはごくありふれた初詣の一団に映ったことでしょう。 つまり、こういった場にありがちな、さやかちゃんにコンタクトを取ろうと異常に接近したり、歩行中の写真を撮ろうとカメラを向けたりする者は皆無だったということです。 なぜかと言えば、そのようなことをすれば不要な混乱を招き、大好きなさやかちゃんに迷惑がかかってしまうことを、ファン各自がじゅうぶんに自覚しているからに他なりません。 これは、常日頃のイベントにおいても一部の常連に偏ることなく、お客さん全員に対して平等に接してくれるさやかちゃんを見ているので、 「隙あらば我先に抜きん出る」必要などないことを身をもって習得している証なのです。 では、こんなさやかちゃんの現場ではアタリマエの状況をなぜここに記しているのかというと、それは某所で「どうして、神園さやかはファン密着型のイベントが多いのか?」と言う声を小耳に挟み、 そこに「常連ばかりの現場に行きづらい」というニュアンスが感じられたからなのです。 では、逆に、どうして同業他者さんはファン密着型イベントが僅少なのでしょうか?

ワタシが「敵情視察」と称して出向いた他のタレントさんのイベントでは、抜け駆けめいたファンのスタンドプレイが常態化しているように見受けられました。 また、タレントさんも特定の常連ファンへ過剰なほどに親しげな応対をしていたり。 これでは、せっかく趣向を凝らして提供されたイベントが、ファンの下心合戦に墜ちてしまうことさえ想像に難くありません。 あるタレントさんのバースデーイベントでは、「年に一度の大切な日をみんなで祝福する」空気がまったくありませんでした。 参加者は、まるで卒業式に招かれた来賓のお偉いさんのごとくイベントの流れを静観するか、トーク等においてタイミングを逸した自分本位の受け答えをするかのいずれかでした。 タレントさん本人には申し訳ないですが、次回は「もういいや…。」です。 ファン心理としては、お気に入りのタレントさんとひとことでも多くおしゃべりがしたい、1センチでも近くに寄りたい、という気持ちを抱くことには大いに同意します。 しかし、「隙あらば」と先手を争うような雰囲気の中で、ファンとファン、ファンとタレントさんが、各々の立ち位置を侵害することなく、お互いを尊重しあうことができるでしょうか?

それが、神園さやかファンにはできるのです。 現場に居合わせた誰もがさやかちゃんの魅力に触れることができ、「楽しいね」って言い合えるのです。 だから、さやかちゃんにはファン密着型のイベントが成立するのです。

そんな現場で、ワタシは今年2012年も全力でさやかちゃんを応援して行こうと思います。 ひとりよがりにならず、かといって控えめにもならず。 さやかちゃんがいつも笑っていられるように。 そして、その笑顔をずっと見ていられるように…。

そんな訳で、神園さやかファンのみんな、今年もよろしくお願いします〜。


曲目

【さやかの日本一早いライブ(00:00〜)】
  1. 一月一日
  2. 初恋
  3. 風の思い出
  4. 約束
  5. 想い出はたからもの
  6. 淡雪なみだ
  7. ひこうき雲
  8. 悲しみのほとりで
  9. 道 -ふるさとから遠く離れて-

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