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【イベントリポート】

概要

名称:『神園さやかミニライブ』 in 戸田競艇
日付:2011年12月29日(木)
時間:1回目/10:10〜、2回目/6・7レース終了後(13:30頃〜)
場所:戸田競艇・イベントホール(埼玉県戸田市)


戸田競艇、盛況から遠く離れて…。

2012/03/18
by K'z (S)

2010年8月以来、約1年半ぶりの戸田競艇です。
かねてより敵情視察では何度となく足を運んで来た会場とイベントですが、
本命たる神園さんのイベントで訪れるのは、すっかり久しぶりのことであります。

さて、2011年は28日が仕事納めとなり、上手い具合に年末の休暇に入りました。
というわけで、いつもの路線を経て、駅前の送迎バスに乗り込みます。
公営ギャンブルに携わるご老体の姿に、そこはかとない悲哀と哀愁を感じつつ…。
平日のことでもありますし、当日が仕事納めという方も多かったのでしょう。
開門前の入口や会場の大ホールを眺めても、私が顔を知る常連の数はひとけたでした。

この日の神園さんについてですが、今までの方向性に基づく選曲はもちろんのこと、
初めはテンポのある曲でノセて、後半はスローな曲で聴かせる展開も変わりませんが、
その中でも、かつてのオリジナル曲を数多く盛り込んできました。

# そういえば、即売会に訪れた方々がお店の方や神園さんに対して、
# 「(イベントで披露された)あの曲が入っているCDやCTはないの?」
# とお話されている光景を見かけたことがあります。
# その日ならではのカバー曲はともかく、一時はオリジナル曲についても然りでした。
# 神園さんのキャリアが増すにつれて、商品の数が増えるのは嬉しいことですが、
# 販売スペースの制約もあり、大半のCDやCTは販売しきれないことの方が多いです。
# 致し方ないことながら、残念な顔をされている方を見るのも悲しいものですから…。

後でわかったことですが、今回は即売会の商品ラインナップがいつになく豊富で、
神園さんが歌謡曲路線にシフトしてからの音盤は勢ぞろい!という充実ぶりでした。
常日頃、季節感や場所柄やステージの性質、披露できる時間や曲数をも考慮した上で、
様々なステージングを魅せる神園さんですが、これも配慮のある構成と言えるでしょう。
# 比較的にオリジナルを多く、またはこれらを主に披露するイベントも存在するし、
# 神園さんがオリジナルを軽んじているわけではないこともわかりそうなものなのに、
# ごく一部の側面をもって、表層的かつ皮相的な批判をする方が見受けられるのは(困。

各々のオリジナル曲が流れてくるたびに、その当時のことが思い起こされてきます。
往復の交通、イベントの会場やお店さん、様々な仲間と共に遭遇したハプニング。
あの頃の現場には、温度感や高揚感といった前向きになれる要素にあふれていました。
あらためて、自分の中で繰り返されてきたフレーズがよみがえってきます。
「ご本人は悪くない、でも(周囲が)ね…。」

そんなことを強く感じつつ、何度となく繰り返してきたパターンの手拍子を入れます。
かつては、"いつどこ"のファンでも"Aチーム"と呼ばれた精鋭と共に試行錯誤したり、
または、K'zが"敵情視察"をしながら話し合い、色々な手法を考えてきたものです。
各々の楽曲が披露された時代や仲間たちのことを思い浮かべながら、やり続けました。
しかし、それは虚しく響くばかりでした…。

平日かつ当日が仕事納め、他の事情で参加できないという方も多かったでしょう。
常連が比較的におとなしい顔ぶればかりだったのも、致し方ないと思います。
それにしても、観客席に温度感がなさすぎます。
気温のことではなく、会場のサメた雰囲気が冷たいように感じられたのです。
会場や催しの性質上、後列の一般客が彼女に興味が薄いのも致し方ないでしょう。
しかし、かつてはファン連中による"応援"が周囲の一般客をも巻き込みましたし、
それなりにステージ上の神園さんを"応援"しようとする流れになっていたハズです。

ところが、今回は神園さんを好意的に思っているであろう常連も‥‥のようです。
あの時、ステージ最前列から最寄りはカメラをかまえっぱの方が多かったですから。
ご本人の認知を得ており、何度も顔を合わせている皆さんに言いたかったです。
ステージ上のご本人を、みんなで盛り立てようとは思わないのでしょうか。
ご本人の公演・好演に、少しでも応えたいという気持ちはないのでしょうか。
# 何年も場数を踏んできた面々なら、わかりそうなものだと信じていたのですが…。

残念ながら、現在の神園さんを取り巻くイベント環境は‥‥な状態にあります。
あれだけ多くの観客が動員できる環境での催しは、めったにありません。
キャンペーンの形式は残念ですが、ある意味では晴れ舞台のひとつだと思います。
ご本人のパフォーマンスの冴えと、それに応えようとするファンの心意気により、
この素晴らしさを見せつけることが、現場の裾野を広げるためには必要であり、
さらに、神園さんとそのイベントの勝手を知っている常連の役目だと思うのです。

そもそも、熊五郎さんが神園さんのマネージャーに就任してからというもの、
演歌から歌謡曲ラインへのシフト、旧事務所からの独立と移籍を経て、
ご本人やスタッフや共演者、ファン連中と共に作り上げるような形で、
今までの神園さんとステージ環境は、大きな進歩を遂げてきました。
ところが、最近になって思うのは、非常に残念なことばかりです。
これまで何度となく繰り返してきた"敵情視察"の「演歌キャンペーン」と
さほど変わらない状態に堕した…としか言いようがなくなりつつあります。

今、ここにあるものは、"失望感"です。
翌日もまた、どうなるだろう?とまぁ…。


追伸
もうひとつ、実は心配だったことがあります。
即売会や握手会の列への割り込み、握手会やツーショットの横撮りといった
現場のルールを破ったり、あるいはモラルやマナーに反する輩の存在でした。
"敵情視察"においては、ご本人サイドのスタッフがまともに対策する気もなく、
店舗さんが悪役にならざるをえない状況も多く見受けられたものですが、
神園さんの現場においては、熊五郎さんの奮闘と節度あるファン連中により、
他所と比べれば、ごく当然のように秩序立った動きがなされてきたのです。
今回も、良く言えば非常に穏やかな雰囲気の中でステージが終わりましたので、
いちファンが必要以上の心配をするまでもなかったのは、不幸中の幸いでした。
# 逆に言えば、今までより野次馬の類も群がって来なかったのですが…。


曲目

【1回目(10:10〜)】
  1. 木綿のハンカチーフ
  2. かもめが翔んだ日
  3. ひこうき雲
  4. 涙くんさよなら
  5. 岬めぐり
  6. 道 -ふるさとから遠く離れて-
【2回目(6レース終了後)】
  1. 硝子坂
  2. 約束
  3. なごり雪
  4. 道 -ふるさとから遠く離れて-
【2回目(7レース終了後)】
  1. 太陽がくれた季節
  2. 風の思い出
  3. 涙そうそう
  4. 道 -ふるさとから遠く離れて-

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