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名称：『神園さやか駅前ライブ in 錦糸町』 震災チャリティライブ
日付：2011年05月21日（土）
時間：14:00〜、16:00〜
場所：スーツセレクト錦糸町店 店頭（東京都墨田区錦糸町）
2012/04/06
by K'z (N)
東日本大震災から2ヶ月経ちました。 ようやく食料などの生活物資も難なく手に入れることができるようになりましたが、やはり世の中は自粛ムードが根強いようです。 特に関東地区ではその色が濃く、先々週の「ひろしまフラワーフェスティバル」からの帰り道には、 新宿で高速バスを降りた瞬間に気持ちが切なくなったりもしました。 広島に滞在している3日間はごく普通に過ごしていましたが、関東地区では公共施設の照明やエスカレーターが節電のため稼動していないところが目につくんですよね。 そして家に帰っても輪番停電（←直前まで実施か回避かが解らないなんて、計画停電とは言いたくありません）に気を揉むこともあったりします。 とりあえずワタシの職場は車の中なので、仕事中に電源がプッツン、なんて心配がないのは救いなのですが…。
そんなムードの今日、いつもの錦糸町で「『神園さやか駅前ライブin 錦糸町』震災チャリティライブ」が催されます。 少し動けば汗ばむような日差しは、ほんのちょっとだけ気持ちが明るくなります。 まあ、被災地の現状を思えば、手放しではしゃぐ訳にはいきませんがね。
さて、お馴染みの錦糸町駅前スーツセレクトさん店頭です。 「震災チャリティライブ」と銘打っていますが、ステージが設営され、「駅前ライブ」の告知が掲示された状況は、 通常の「駅前ライブ」と同じ、ごくありふれたシチュエーションです。 オープニングの『チェリー・ブラッサム』で登場したさやかちゃんですが、「春を感じないまま、夏の陽気になってしまいました。」と、桜の季節に名残惜しそうです。 今日はこの曲をはじめとした春を題材にした楽曲と、『元気をだして』『負けないで』などのメッセージソングの二本柱で進行します。 彼女いわく「元気じゃないひとが和む空間にしたいです。声でみなさんに寄り添えるようになりたいんです。」だとか。 ええ、心が綻びそうになった時さやかちゃんの歌に触れると、不思議とゆったり優しい気持ちになれるんですよ。
「CD『フラワーフェスティバル』に入っているんですけど、今はイベントでのみ売っている限定のレコードにもなっています。」 と紹介されたのは『青春は輝いて』です。 CDに比べて盤が大きいので、新たに撮ったジャケ写のことを全面にアピールします。 しかも、両A面タイプのジャケットには、同時収録された『花ぐるま☆21』用とともに2種類の写真があしらわれていて、これはもうピンナップとしても最適でしょう。
今日のライブは、やはり東日本大震災という大きな傷痕を気にしてか、まだ張り詰めたような空気が拭い去れませんでした。 そんな中で個人的にツボだったのは、『色・ホワイトブレンド』ですね。 以前、「駅前ライブ」で歌い出しの部分だけチョコっとだけ歌ったことがあって、これはぜひフルコーラスを聞いてみたいと思っていた楽曲でした。 竹内まりやさんがアルバムに収録した楽曲で…。と言うよりも、中山美穂さんが1986年にリリースし化粧品のCMソングにも起用された。と言ったほうがわかりやすいですね。 春という季節の目覚めと恋心の目覚めを絡めた歌詞は、つい気持ちが浮き足立ってしまいます。 今度は、同じく竹内まりやさんの『不思議なピーチパイ』なんかも…。 『色・ホワイトブレンド』と同色の世界観が冴える楽曲だと思いますよ〜。
また、MCでは「天気がいいので汗をかいたりしたら、さわやかなシャツやスーツはスーツセレクトさんへ！」 「魚金さんではお弁当も売っています。暑くなると食欲がなくなったりしますので、みなさんちゃんと食べてください。」 と、セキネさんの両隣のお店さんへの気配りも忘れません。 ややもするとネタに受け取られそうなトークですが、こんなところにもさやかちゃんの細やかな心配りを感じます。 確かに音響機器を設置したり、通りすがりのひとが立ち止まったりして、多少ならずとも周辺店舗のみなさんに負担をかけているのですから。
歌唱の後はいつもの流れで即売会、サイン会へと続きます。 と、そこには、先ほど話題に出た『花ぐるま☆21/青春は輝いて』の7インチシングルレコードと義援金の募金箱が並んでいます。 面白いのは、サイン会に並ぶさやかファンがまるでバスの運賃を支払うかのように、ひとりひとりが「気持ち」を募金箱に投入していることでしょう。 傍目からは「洗脳されている。」とか「募金なんかしたって…。」といった声が聞こえたりすることもありそうですが（←一般の募金会場で実際によく耳にするナマの声なんです。）、 彼女が投げ掛けて来ることにはどんなことでも一致団結して乗っかれちゃうさやかファンは、実になりきり上手なんでしょうね。 あとは一刻も早く、この義援金を必要としているひとのもとに届くのを祈るだけです。
そんな駅前ライブですが、来週もここ錦糸町で催されます。 以前と比べると、いささか集客が鈍ってしまった気もしますが、これはさやかちゃんがすっかりこの地に浸透していて、「駅前ライブ」を催すことが特別ではなくなって来た証拠なのでしょうか。 誰もが容易に楽しむことができるのが魅力の「神園さやか 駅前ライブ」ですから、今後もいつまでも継続して欲しいと思います。