since 2009/06/01


【イベントリポート】

概要

名称:『2011 ひろしまフラワーフェスティバル』
日付:2011年05月03日(火)〜05日(木)
時間:終日
場所:平和記念公園、平和大通り、広島県庁前ひろば、各協賛会場


「咲き誇る 花が育む 笑顔と平和(その1)」

2011/05/22
by K'z (N)

5月です。ゴールデンウィークです。 5月は待ちに待った「ひろしまフラワーフェスティバル」(以下、FF)だというのに、 節約、節電、自粛ムードが蔓延していて、やはり心は晴れません。 今年は、早い段階から夏の花火大会などの中止を発表したところもあるようですが、 35回目の節目を迎えるFF、果たして今年の開催はアリなのか、ナシなのか…? ええ、さすがです。 戦災からの復興、野球やサッカーの県民一丸となった応援。 そんな広島人気質は、FF中止の憂き目を招くことなんかありませんでした。 そればかりか、FFのテーマ(今回のこのリポートのタイトルにも拝借しちゃいました)に加えて、 「届けよう 希望 元気」などという震災被災者支援のためのスローガンまで設けてくれている始末。 もちろん、さやかちゃんもステージに上がる訳ですから、これは無視することはできません。 フトコロと勤務シフトを度外視して遠征しました。

昨年は、5月1日発の夜行バスで広島入りしました。 懸念していた道路渋滞の影響もなく、到着した日はゆっくり市内観光さえできたほどです。 ということで、これに味をしめたワタシは、今年もまた新宿から出る夜行バスをチョイスしたのです。 ただし、どうしても仕事の都合がつかず、2日の夜の旅立ちです。 3日の「花のパレード」までに現着できればイイんですもんね。

新宿に夕方のうちに到着して、今回は不参戦のファン仲間とビール片手にイイ気分に。 バスに乗り込む瞬間まで見送ってくれました。 そして、乗車と同時に爆睡。 すっかり夜が明け、酔いも覚め…。 道路渋滞で1時間ほど遅れて運行しているとのことで、まあ想定内です。 ところが、福山駅に到着する頃には3時間遅れ、広島駅に着いたのは5時間遅れの午後3時でした。 完全に判断ミスでした。 あの時、福山駅に着いた時に迷わずバスを飛び降りて、JRに乗り継いでいたらよかったかも知れません。 ワタシがあと40歳若かったら、たぶん地団太踏んで大泣きしていましたよ。

余談ですが、同じく都内から別の夜行バスに乗ったファン仲間は、予定より30分遅れで到着したとか。 後で聞いたところによると、ワタシが乗ったバスは東名高速経由、ファン仲間が乗ったバスは中央自動車道経由でした。 定刻運行でも広島駅到着が2時間半近く差があるのは、こんなカラクリのためだったんですね。 そういえば、昨年乗ったバスは中央自動車道経由でしたっけ。 「所要時間の差は経路の差」これは、来年の教訓にせねばなりますまい。

でもねぇ、バス会社も、明らかに混雑が予想される期間は中央自動車道経由に変更するとかできなかったのですかね。 ドライバー氏も「広島へお急ぎのお客様は、福山駅からJRをご利用になったほうが早く到着できます。」くらい言ってくれよ。 こっちは、遊びに来てるんじゃないんだからさ!!(←いえ、明らかに遊びです。) とはいえ降車時、社交辞令でドライバー氏に「ありがとう」のひとことを。 ささくれた気持ちでさやかちゃんに会ってはイケマセン。

「花のパレード」も、ダリアステージでのさやかちゃんの出演も、すでに終わってしまっています。 時間的に次の出演ステージまで余裕があるので、ホテルでチェックイン手続きをしてから現場に行くことにしますか。 重い荷物から解放されるのは怪我の功名なのでしょうが、いかんせん代償が大きすぎます。

気持ちを新たにして目指すのは、平和大通り沿いのさくらステージです。 毎年ここでは「歌のコンテスト」が催されていて、今年もさやかちゃんはその審査員という訳なのです。 人垣をかき分けて観覧ポジションを確保すると、背後から小突いてくる馴染みのファン仲間。 「いま着いたの?」って。 これだけで、孤立感が吹き飛びました。 ワタシが渋滞にはまっている間もずっと到着を気にかけてくれていたのを思うと、さやかファンの絆を感じます。

今年の「歌のコンテスト・ポップスの部」は、かなりの強者揃いでした。 声量たっぷりにkiroroさんの『未来へ』を熱唱する男性とか、結婚が決まり恐らく最後のエントリーになるという女性とか。 さやかちゃんも、妥協を許さないプロの視線で参加者を見守っています。

すべての参加者の歌唱の後は…。 再びさやかちゃんの登場です。 司会者の女性に紹介されたプロフィールには、「『歌のコンテスト』でポップスと演歌の両部門で優勝経験がある」というのがありました。 「さくらステージは私にとって、デビューのきっかけになった忘れることのできない場所なんです。」 まさに、その通りです。 現在の"神園さやか"の礎となったステージですから。

「今日デビューしたばかりの後輩を紹介します。」 今年はさやかちゃんだけではなく、事務所の後輩でメンバー全員が広島出身という「Dream☆Stars」も出演しました。 小学生から高校生の女の子5人で構成されるダンスポップユニットで、 1月の「駅前ライブ in 広島」で初お披露目されて以来、さやかファンの間でも何かと話題になっていた面々です。

でもって、歌唱にて。 Dream☆Starsはさやかちゃんが歌う『亜麻色の髪の乙女』『花ぐるま☆21』のバックダンスを務めました。 マイクを持つさやかちゃんも、アクティブに動く動く…。 わずか2曲だけでしたが、新鮮なその展開に視線が釘付けになっちゃいましたね。 これかぁ、ドリ☆スタって!

見足りない気持ちを残したまま、続いての会場であるすみれステージへと移動します。 ここでも、司会者氏のプロフィール紹介を受けて、さやかちゃんが登場しました。 イントロとともに姿を現すというのとは趣を異にするパターンは、FFの中でも重要視されている存在なのか…と、 ファンとしてもちょっと誇らしく感じます。 彼女の代名詞的な楽曲『木綿のハンカチーフ』を皮切りに繰り広げられる、さやかワールド。 そう、これです。 これが見たくて、800kmの道のりをバスに揺られてやって来たのです。 MC中にいきなり間があいたので、何があるのだろう?と思ったら、 「次の曲目がとんでしまいました…。」だって。 こんな素の場面を垣間見られるのも、現場の醍醐味です。

「FFの曲というと一番有名なのは芹洋子さんの『花ぐるま』ですが、こんな曲もあります。 タイトルがそのものズバリの『フラワーフェスティバル』です。」ということで、今年も歌ってくれました。 昨年のFFリポートで、「『フラワーフェスティバル』のモトウタはCD音源化されていないので残念」と書きましたが、 なんと、その後に「佐良直美 ゴールデン☆ベスト(コンプリート シングルス+ヒット カバー コレクション)」なるアルバムがリリースされ、 この中に『フラワーフェスティバル』も収録されたのです。 さっそく聞いてみましたが、聞きどころ・聞かせどころなど、「ナルホド、佐良さんの楽曲だな…」との印象を受けました。 言うなれば、佐良さんバージョンは「空高くから民衆を見守る目線の平和祈念曲」、 さやかちゃんバージョンは「民衆の輪から天に願いを乞う目線の平和祈念曲」っていう感じかと。 今日のすみれステージで聞いた、さやかちゃんバージョンのこの曲。 その曲中に歌われている花と緑と平和の永遠の繁栄。 「ひろしま、ひろしま、この願い」の歌詞が心なしか「ふくしま、ふくしま、この願い」に聞こえそうでした。

後半は、広島出身のアーティストがカバーした曲との前振りで、再びドリ☆スタを交えて『亜麻色の髪の乙女』を。 ラストは『花ぐるま☆21』で、FFのエッセンスを忘れずに〆となりました。 そうそう、ドリ☆スタのメンバーの紹介の場面でのこと。 ひとりひとりにマイクを向けるさやかちゃんの目が、すっかり「おねえさん」しちゃっているのが印象的でしたね。

FFの第1日目は、これにて終了です。 即売コーナーでは、昨年先行発売されたさやかちゃんのFFミニアルバム『フラワーフェスティバル』の正規販売はもとより、 数量限定による『花ぐるま☆21/青春は輝いて』のシングルレコード(!!)、 「神園さやかオリジナルTシャツ 2011」の他、Dream☆Starsのオリジナルコースターと生写真も並べられていました。 ワタシも、レコードといっしょにドリ☆スタのコースターを購入しました。 早くも散財の予感です。

会場を後にしたら、ファン仲間と宵の平和記念公園周辺を散策してから、お好み焼きを食べて解散となりました。 明日は少しゆっくりのスタートなので、じゅうぶんに鋭気を養うことにしたいと思います。 それでは、また明日〜。


曲目

【『FF歌のコンテスト ポップスの部』 ゲスト審査員 (さくらステージ、三川町ブロック) 16:00〜】
  1. 亜麻色の髪の乙女(オリジナル:島谷ひとみ) (with DREAM☆STARS)
  2. 花ぐるま☆21 (with DREAM☆STARS)
【すみれステージ出演 (すみれステージ、白神ブロック) 18:00〜】
  1. 木綿のハンカチーフ
  2. フラワーフェスティバル
  3. 青春は輝いて
  4. かもめが翔んだ日
  5. 亜麻色の髪の乙女(オリジナル:島谷ひとみ) (with DREAM☆STARS)
  6. 花ぐるま☆21 (with DREAM☆STARS)

【イベントリポート(2011年)】へもどる