since 2009/06/01
名称:『神園さやかの年越しスペシャルライブ!』 盛り沢山でお腹いっぱい!
日付:2010年12月31日(金)〜2011年01月01日(土)
時間:
『さやかの1人輝く!レコード大賞(21:00〜)』
『さやかのゆく年くる年(23:45〜)』
『さやかの日本一早いライブ(00:15〜)』
場所:試聴室その2(神奈川県横浜市中区)
2012/01/25
by K'z (S)
「昨年に『紅白』をやったから、今年は『レコ大』。それも新人賞の受賞曲を…。」
マネージャー氏(以下、熊五郎さん)が年越しライヴを話題にしたのが「株主総会」。
# 詳しくは、イベントリポート(20101106-01)をご参照ください。
公式にライヴの内容が発表されたときは「本当にやるんだ…。」と驚いたものです。
# ポッと出の面白そうな話題が実際の企画につながる柔軟性とフットワークの軽さから、
# 「何が飛び出すか、わからない」ので「目が離せない」し「次も行きたくなる」のが、
# 神園さんとそのイベントの楽しさであり、多くのファンを離さない魅力だと思います。
2010年のオーラスを飾るイベントでもあり、こちらも準備に気合いが入りました(微笑。
まずは、披露されるであろう曲目たちの予習から始めることにします。
日本レコード大賞・新人賞となれば、優秀賞とノミネート曲を全て合わせると約160曲。
神園さんは男性歌手の曲も多く披露しているだけに、油断のできないところです(汗。
次に、深夜のお開きとなるので、電車が途中までしか行かなくても安心できるように、
前年と同様、経路の途中かつ近場で宿を確保することにしました。
当日は夕方頃に出発、途中で宿のチェックインを済ませてからの再出発です。
最寄りのファミレスで晩ごはんを食べてからの会場入りということで(笑、
おなじみの面々や久しぶりの面々も集い、大いに雑談することとなりました。
入場後はオーダーした特製カクテルで一足お先に乾杯、1年の労をねぎらいます。
会場の暖気とアルコールでほろ酔い気分、雑談の続きで心身共にあたたまりました。
# 聴衆が黙々と並び続け、事務的な会話もせずに終わる催しもヨソにはある中で、
# 個々に対する親密度の差こそあれ、みんなが先を争わずに談笑できる空間がある。
# 神園さんのファン連中には情感があり、まだまだ幸せと言えるのかもしれません。
さぁ、いよいよ…。
新人賞の歴史をたどるというコンセプトもあって、スタートは「御三家」から。
それも、股旅モノの演歌から入るという微妙な展開に微苦笑するご本人と観客たち。
これらの曲でもなんとかつながったのは、さすがは神園さんのM/Cと言うべきか。
個人的には、橋さん→舟木さんの後に、西郷さんの『君だけを』が来なくって(泣。
その後に何曲か挟んで、私が楽しみにしていたのは『夜と朝のあいだに』。
オリジナルも独特の世界観を持つ楽曲と中性的な美しさを醸し出す名唱でしたが、
ピーターさんとは逆に、神園さんの場合は令嬢が男装した?少年的な趣が魅力的かと。
某所の「敵情視察」でも親しんだ『わたしの城下町』は、とても興味深いところでした。
単純にオリジナルと違うことを粗探しのタネとして貶めるような発言に陥るのではなく、
「あの人はこれをどう表現するか?」を聴き比べて楽しめることが、カバー曲の妙味。
あらためて、神園さんのまろやかさとコクのある味わいを堪能させていただきました。
# RPGに例えるなら、デビュウからのキャリアという経験値の差が2倍あるだけでなく、
# 単純なレベル稼ぎではないイベントやステージでの成功と失敗の積み重ねにおいて、
# 幅広いジャンルと数多くの楽曲を披露してきたことによるアビリティの差として、
# あの歌唱が象徴となっているように思えたのであります…。
今までの神園さんはやらなかったところで、個人的に期待したのが『想い出ぼろぼろ』。
やさぐれた詞節の調子に負けず、パワフルでカッコいい歌唱を聴かせてくれました。
この前後を挟んで、今ではおなじみと言えるカバー曲の定番が揃っていましたが、
神園さんが披露していた当時、一幕・一曲ごとに撃ち抜かれたことが思い出されます…。
そして、ここで意外だったのはジャニーズの三連発(汗。
上手い人が唄ったので安心して聴ける反面、テンションとトーンが低いかなぁ…と。
彼らとその楽曲の持ち味であるノリと勢いとパワフルさに欠けるのが、少し残念でした。
続いての女性アイドル三連発では、神園さんならではの良質の愛らしさがクローズアップ。
特に『キミはどんとくらい』の歌唱と振り付けが共にGOODで、当日の「目玉商品」かも?
リアルタイムで大好きだったMi-Ke、ついに『想い出の九十九里浜』で直撃を受けました。
ドラマやCDのタイアップが多く、キワモノっぽい"オリジナル"シングルの印象が強いため、
当時は真っ当な評価をされることが少なく、非常にもどかしい思いをしていましたが、
実は、歌詞やメロディの元ネタとなっていた和洋の様々なジャンルの楽曲たちに対して、
真摯に取り組んでいた"カバー"アルバムこそ本領発揮の場だったのでは?と感じます。
キャッチーな外見と芯が通った本質の二面性を兼ね備え、これを演じ分けられる奥深さ。
神園さんがこんな体制や資質を目指してくれたら嬉しいなぁ…と、今でも思っております。
以後、個人的には印象は薄いが、神園さんの本流?水を得たような?J-POPが続いたのに、
順番とは言えども、最後がコレで終わるとは!?と微妙な幕引きとなったのでありました。
結果として、かなりのウェイトを初披露の曲目が占める結果となりましたが、
各々の年代で"キモ"となる楽曲を見逃さず、かと言って安易な回顧や模倣に染まらず、
自分自身の考えと歌唱で魅せてくれた神園さんは、本当に素晴らしかったと思います♪
さぁ、絶好調だった2010年を経て、これからも楽しみだ!ということで。
そして、いよいよ年越しを迎えます…。