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名称:『2010 さよなら歌謡ショー』
日付:2010年12月29日(水)
時間:14:00〜15:00
場所:エーデルワイス(埼玉県飯能市)
2011/02/16
by K'z (N)
2010年の御用納めも済んで、あとは新年を迎えるのみになりました。 ワタシの場合はカレンダーに無関係な職種なので、あまり実感が湧きませんが…。 世間のみなさんが一年の仕事を終えて一息入れているであろう今日、 たまたま出勤日ではないワタシは埼玉県飯能市にあるカラオケ喫茶「エーデルワイス」さんに出向きました。 目的はさやかちゃんの歌謡ショー、間違ってもワタシの美声を披露しに行くのではありません。 「エーデルワイス」さんは、これまでに同店が主催するカラオケ大会などのゲストにさやかちゃんを招いて下さったこともあります。 そんなお店で、今日は彼女が主役の「2010 さよなら歌謡ショー」が催されます。
西武池袋線の飯能駅からほど近くにある「エーデルワイス」さんのドアを開くと、お店のママさんが出迎えてくれました。 そして、案内された席は…。ステージの正面最前列という特等席です。 後で聞いた話によると、「せっかく、さやかちゃんのファンが来店してくれるのだから…。」と特別に用意して下さったらしいです。 そんなに気を遣わなくてもイイんですよ。 ワタシたちは、その気になれば全国どこへでもさやかちゃんに会いに飛んで行けますから。 それよりも、常連さんに間近で彼女を見て欲しいんですよ。 などと言いながらも、思いっきりご厚意に甘えちゃったんですがね。
予定より少し遅れて、いよいよ開演です。 この手のイベントの定番の流れで、まずはデビュー曲『初めてのひと』を披露しました。 そして、『さすらい鴎』も。 今日の歌謡ショーは、お店に導入されている通信カラオケを音源に使います。 なので、各曲をフルコーラスで堪能できると同時に、自らマイクを持つお客さんにとっては格好の模範歌唱にもなるでしょう。
続いては、地域の観光親善大使に任命されるきっかけになった『あしずり岬』。 普段のイベントでは、なかなか聞くことができません。 しかも、現在リリースされている2枚のアルバムのどちらにも収録されていない、神園さやかの隠れた名曲と言えるかも知れません。 ちなみに、ワタシは「さやかちゃんのオリジナル曲の中で一番好きなのは?」と訪ねられたら、迷うことなく『あしずり岬』を挙げます。 楽曲もジャケ写も、さわやかさ全開ですからね。 何と言っても、この曲のおかげで、ワタシの中に潜んでいた「東尋坊や華厳の滝と並ぶ自殺の名所である」という足摺岬のネガティブなイメージを払拭できたのです。
歌手・神園さやかの軌跡を追うようにオリジナル曲を楽しんだら、カバー曲も忘れてはいません。 『港町十三番地』を歌いながら、客席を練り歩くさやかちゃん。 お客さんと握手を交わしつつ、「『カワイイ』はいくらでも受け止めます」と茶目っ気もたっぷりです。 再びステージに戻ったら、『一円玉の旅がらす』を歌います。 「私が3歳のころ、実家のお店でよく歌っていました。 ちっちゃい子が歌うのですから、上手だね〜ってお客さんが褒めてくれるんですよ。 それが嬉しくって、もっともっと歌いたくなって、絶対歌手になるって思っていました。」 そうか…。 そんな何気ない幼少時の体験が、現在の彼女を形成してきたんですね。 その上、さやかちゃんのお母さんが歌の講師であることも、「歌」というものに対する造詣の深さを加速させたのだと思います。 「歌を歌いたい」という子供の好奇心を小手先の対応で済ませることなく、ホンモノの知識を最大限に与えたお母さんに感服しちゃいます。
そういえば、ワタシは幼少の頃、おもちゃの道路標識が大好きでした。 色鮮やかでいろんな形と図柄があって、子供の興味を惹くにはじゅうぶん過ぎる要素を持っていたのです。 はじめはただ単に並べて喜んでいたのですが、ワタシの父が各標識の意味や設置場所などを教示してくれてから、興味はさらに湧く一方だったのでした。 その結果、いまのワタシがあるといっても過言ではないでしょう。
さて、お母さんからそんな英才教育を受けて育ったさやかちゃんは、「車の工場がある広島県安芸郡で生まれました。」と出生の秘密(?)を暴露しながら、 次の曲は『瀬戸の花嫁』。 最近、中学校や高校時代の友達とのメールに出てくるのが、同級生の結婚の話題だとか。 中には「2人目の子供が産まれた」などという情報もあって、その友達を「大人だな〜」なんて思うのだそうです。
こんな具合に、今日のMCは興味深い話題が目白押しでした。 約1時間の間に、さやかちゃんのヒストリーがギュッと凝縮されていた気がします。 歌手デビューしてからも、いろいろなことにチャレンジしてきました。 既存のしがらみを越え、ジャンルを越え、国境さえも越えました。 ということで、続いては『テネシーワルツ』。 前述のように通信カラオケの音源を使うので、アレンジは神園さやかバージョンではありません。 さやかちゃん独自の見せ場であるサビの部分をどう表現するのか気になりましたが、いつも通りに抑揚に富んだ歌唱を踏襲していました。
そして、早くも歌謡ショーは終わりに近づき…。 フィナーレを飾るのは、いまイチオシの『道 -ふるさとから遠く離れて-』。 さやかちゃん直々に、「自分自身の物語だ」と紹介された曲です。 「みなさんの中にも夢を追いかけて親元を離れた経験のあるかたもいると思います。 また夢を追いかけている娘さんや息子さんをお持ちのかたもいるのではないでしょうか?」 そんな決してイレギュラーではない情景に、母と娘の絆を織り込んで歌います。
以上をもって終演だと思ったら、お客さんからアンコールを求める大きな声が起こりました。 さやかちゃんが、ステージに再び上がります。 アンコールに選ばれたのは『約束』。 揺れ動く乙女心を小気味良いリズムに乗せた、ワタシも大のお気に入りの曲です。
今日の「2010 さよなら歌謡ショー」、普段ではなかなか聞くことのできない『あしずり岬』も聞くことができたし、ワタシとしては実に満足でした。 ところが、通常の料金よりも高い金額を払って1曲もカラオケを歌わずに退店しようとするさやかファンに、ママさんは恐縮しきりのようです。 「来年の3月にまたショーをやりますので、また来てください。」と店頭まで見送ってくれた姿が印象的でしたね。
さあ、明日は地元川越の健康ランド「川越湯遊ランド」で年忘れ歌謡ショーです。 いよいよ、年末らしくなってきましたよ。 それでは、明日に続く〜。