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【イベントリポート】

概要

名称:『新曲キャンペーン』 in 錦糸町
日付:2010年08月31日(火)
時間:15:00〜
場所:スーツセレクト錦糸町店 店頭(東京都墨田区錦糸町)


「会いに行ける日本クラウンのスーパーアイドル。錦糸町に会いに行くべし。」

2010/12/26
by K'z (N)

「このあと午後3時より、日本クラウンのスーパーアイドル、神園さやかさんの新曲歌唱キャンペーンをおこないます!」

JR錦糸町駅南口に降り立つと、何やら聞き覚えのある声が耳に飛び込んで来ました。 その主は、声だけでなく身体もビッグな「ジャンボ小林」氏。 すっかりさやかちゃんの店頭キャンペーンでもお馴染みの顔となったスタッフさんのひとりです。

さやかちゃんの新曲『道 -ふるさとから遠く離れて-』がリリースされて早くも1カ月が経とうとしています。 一昨日の蕨・東十条に続いて、今日も関東地区での店頭キャンペーン。 幸いにも仕事もオフですし、ワタシの地元から容易に出向ける地でのキャンペーンなのですから、迷うことなく参戦決定です。 というものの、今日のワタシは珍しく開演ギリギリの10分前に現場入り。 ジャンボ氏のような大きな声では言えませんが、実は地元某所で某歌い手さんの店頭キャンペーンを観てからのハシゴだったのでした。 広義では、さやかちゃんと同ジャンルにカテゴライズされる歌い手さんを敵情視察してきたのですが…。

同じ日にふたりの現場を見ると、その雰囲気がおもしろいほどに対照的なことに気付かされます。 さやかちゃんの現場には開演前から活気に満ちた、独特の空気が漂っているんですよね。 今日はジャンボ氏の口上の効果も手伝ってか、「何が始まるんだろう?」と足を止めるひとが続出しています。 錦糸町という土地柄、「駅前ライブ」で培った実績が作用しているのかも知れません。

ジャンボ氏の「今月4日に発売されたばかりの新曲、『道 -ふるさとから遠く…』?ふるさとを…??あっ、ふるさとから、ですね。」と、 お客さんへの印象づけを狙っているのか、単なる知識不足なのか解らない前説を聞きながら、ファン仲間と開演を待つことにします。 しかし、平日、それも月末の日中に顔を合わせる見慣れた面々。 わずか数曲を聞くためだけに、時間の都合をつけて参戦しているんですよね。 それにしても、ちゃんと社会人しているのか〜? 小学生だって、今日は夏休みの宿題の追い込みで遊んでいる余裕なんてないだろうに。

さあ、いよいよ開演。 1曲目は『道 -ふるさとから遠く離れて-』ワンコーラスバージョンです。 なるほど、確かに「店頭キャンペーン」モードですな。 見方を変えれば、ワンコーラスバージョンなんて、店頭キャンペーンでしか聞けない希少版ですよ。 「みなさん、こんにちは〜!神園さやかです。いつもは『駅前ライブ』と題してここで歌っていますが、 今日は『キャンペーン』ということで、新曲を中心にお届けして行きます。」 そう言われなければ、「駅前ライブ」と錯覚してしまいそうな盛況です。

冒頭の記述と重複してしまいますが、「店頭キャンペーン」というと、一般的には特異な眼あるいは見下した目線で見られるようです。 キャンペーンの本編においても盛り上がりに欠けるばかりか、観客の反応がない中で歌い手さんがひとり芝居のごとく、 とうとうとMCと歌唱を進めて行くということも珍しくはありません。 特に、これは新人演歌歌手において顕著な例ですが、「聞いたことない歌手だな。歌ってみろよ、聞いてやるからよ…。」風な ハスに構えた観客を見かけて、気持ちが萎えることもしばしばです。

その点、さやかファンには1980年代にアイドルをカジった経験のある者が結構いて、ある意味コワイもの知らずで独特といえるかも知れません。 当時のアイドルたちにお決まりだった、デパートの屋上やイベントスペースなどで行われるいわゆる「営業」。 ファンにとっては、それこそ三度のメシより楽しみでしたし、ステージに手が届くほどの至近距離でナマ歌を聞けて、 ナマの姿を見ることができることが最上級の喜びだったりした訳です。 そんな「前科」を持つさやかファンは、21世紀の今日でも何の偏見を抱くこともなく、 日常の生活の場で催されるイベントに参戦でき、また頭のカタイ年配客に動じることもないのだと思います。

それから、さやかちゃんの「店頭キャンペーン」がやり切れないほどの場末感と無縁なことは、 「○○年に念願のデビューをさせていただきました。」とか「こんなに多くのお客様の前で歌わせていただくのは…。」とか、 そこまで観客に媚びる必要があるのか?と疑問を抱きたくなるような、過剰な敬語が皆無なことからも実感することができます。 あ、そっか!あらためて、解った気がします。 このあたりが、さやかちゃんのキャンペーンの躍動感や清々しさの源泉なんだろな…。

今日のMCでは、こんな時事ネタも飛び出しました。 「今日は8月31日、野菜の日なんです。みなさん、野菜をたくさん摂ってくださいね♪」だって。 あれれ?一昨日は「夏バテ防止に、肉とか…、肉とか…、生姜焼きとか…。」と言ってませんでしたっけ!? 肉に野菜といえば、ワタシの脳裏に浮かぶのは焼肉バイキング。帰りに食べに行きたくなってきたぞ…。

歌唱は『木綿のハンカチーフ』から『なごり雪』へと、アルバムの収録曲が続きます。 『なごり雪』では、「同じレコード会社で先輩のイルカさん」とエクスキューズが付くあたり、 レコード会社主導のイベントであることを再認識させられます。 歌唱の合間には、毎度お馴染みのスーツセレクトさんのコマーシャルや『歌の楽園』の告知など、バラエティに富んだ楽しいトークを挟み、 至って和気藹々とした雰囲気でキャンペーンは進みます。 そして、カップリング曲の『悲しみのほとりで』、最後に『道 -ふるさとから遠く離れて-』のフルコーラスバージョンで締めくくるのも、 店頭キャンペーンの標準的な流れです。

今回は「新曲の販促キャンペーン」ということもあり、比較的おとなしめの楽曲が中心でしたね。 「駅前ライブ」のアクティブさとは異なる趣向は、いつもの「錦糸町の女の子」とは違う魅力を道行くひとたちに見せてくれました。 そして、私には連日の猛暑を忘れさせてくれたひとときでもありました。 やっぱり、さやかちゃんの顔を見ると癒されるんですよね。 絶対に、他の歌い手さんには代役は務まりません。

終演後は、予約していた『道 -ふるさとから遠く離れて-』をファン仲間の分を含めて受け取ります。 ちょっと重くなったバッグを手に、次のキャンペーン地の浅草に移動しましょうか…。


曲目

  1. 道 -ふるさとから遠く離れて-(1コーラス)
  2. 木綿のハンカチーフ
  3. 野に咲く花のように
  4. なごり雪
  5. 悲しみのほとりで
  6. 道 -ふるさとから遠く離れて-

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