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【イベントリポート】

概要

名称:『神園さやか&岩波理恵コラボライブ』デュオスペシャル!!
日付:2010年05月30日(日)
時間:13:00〜
場所:カフェスギタ(埼玉県蕨市)


「神園ちゃんの『名勝負数え歌(その1)』!?」

2010/07/21
by K'z (S)

前月に続き、対抗戦のような意味合いを含む?イベントではありますが…。
「コラボライヴ」の開催が告知されたときに、私は複雑な心境に駆られました。

といいますのも。
お相手の岩波さんは、文化放送の『走れ! 歌謡曲』でパーソナリティを長く務めた方です。
自称「おじさまのアイドル」、昨今のイベントでは往年のアイドルによる楽曲も手掛けており、
近年の神園ちゃんと似ている(と思われる)ポイントが気になっていました。

ところが、かつて某所で敵情視察?をしたときのことです。
ご本人の歌唱やM/Cの出来もさることながら、常連と思しきファンの動向も芳しくなかったので、
ツレと一緒に、とても痛々しいものを感じていましたから…。
# 常連と思しきファンの皆さんが本編を盛り立てる行動に出なかったことも残念でしたが、
# 写真を撮る方がイベントの進行を妨げたり、退場しようとするご本人につきまとったり…。
# ご本人の迷惑にもなりかねず、周囲に対する示しもつかないのでは?と思ってしまいました。

諸般の事情でイベントから足が遠ざかっていた時期でもあり、乗り気ではありませんでした。
しかし、共演者が‥‥ならば、そのぶん神園ちゃんの技が引き立つのでは?と思いましたし、
ファンに覇気がなければ、僕らが盛り立てることで差を見せつけられるのでは?と思いいたり、
予約を受け付けた初日の4/20、ミヤコさんへ電話を入れたしだいであります…。

さて、当日。
いつもの路線で蕨駅に到着、最寄りのラーメン屋で昼ごはんを食べることにしました。
待ち合い場所として指定されたミヤコさんに戻ると、そこにはおなじみの面々が(微笑。
歩道の逆サイドには、明らかに年齢層の異なる集団がたむろしているのも見受けられました。
ご本人同士も初共演、ファン同志?も初めての遭遇ですから、閉鎖的なムードもやむなしですが、
あの中には、ちょっとした期待と不安と緊張感が漂っていたように思います。

ようやく、開場です。
予約順の席次ですが、神園、岩波、神園…といったファンの按排で3名ずつ配置されました。
結果的には当日分の座席が間に合わず、盛況と言えるだけの人数にまとまっていましたが、
スタッフからの説明が理解できない(しない?)ことによる小さなトラブルが発生したり、
後から来た方が座席を前に持って行ってしまう光景を見て、私の不安感が増していきました。
それから、久しぶりに熊五郎さんの前説が行われたのも印象的でした。
軽妙な笑いをとりながらのスタイルは変わらず、個人的には懐かしくも楽しかったのですが、
今までよりも詳細に「注意事項」や「お願い」を話していたのが、少し気がかりでしたっけ…。

期待よりも不安が先行する中で、今回のステージが始まりました。
まずは二人が登場してデュオ曲を披露、あいさつ代わりに軽い自己紹介を交えていましたが、
神園ちゃんが口火を切る→普段のノリで神園ファンが返す→岩波さんが称賛する。の形に終始、
岩波さんのファンによる反応が薄かったのは、かなり残念だったなぁ…と思いました。

引き続いて、ソロコーナーに移りました。
キャリアの少ない方が前座を務めることが多い中で、意外にも神園ちゃんが先に立ったのです。
# 思うに、ご本人とファンの力でステージの雰囲気を温めておこうという意図があったのかも。
新曲&C/Wの存在感については言うを待ちませんが、カバー曲に関する構成もお見事でした。
新調した衣装に絡めた初披露の曲と、前職が客室乗務員だった岩波さんにちなんだ曲により、
レパートリーが重複する危険性を避けつつ、自己アピールと共演者への気配りをしようとは(驚!?

ここで再入場した岩波さん、客室乗務員だった頃のハプニングを楽しそうにお話していました。
ぼちぼち、ソロパートが始まってくれるかなぁ…と思いきや。
一曲目も始まる前から、前の方にいたファンの皆さんがステージへと向かって行きました。
岩波さんも嬉しさのあまり、プレゼントを贈った皆さんと語らいの一時を過ごしています。
よもや、ステージ上のご本人がイベント進行を遅らせる要因のひとつになろうとは(閉口。

注目していたカバー曲については、80'sアイドルの名だたるヒット曲を揃えてきました。
神園ちゃんの「エクボ」に絡めた(と思われる)選曲も悪くはなかったと思いますし、
メドレーについても、以前から「ぜひ、神園ちゃんに!」と思っていた曲が出てきたから、
無関係なハズなのに先を越された気がして、ひそかに悔しかったりもしましたっけ(微苦笑。
# 以前、神園ちゃんが披露したことのある曲もあったので、奇しくも比較対象となりましたが、
# 全体的にヴォーカルの芯が細く、歌唱に張りがないように感じられるところが残念でした…。

ところが、彼女のポップな選曲と歌唱に対して、ファンからの反応は皆無に等しかったのです。
後列の某氏が動き始めたのを感じて、僕らもいつもの調子で手拍子を入れたところ…。
「(手拍子が入ると)歌っていて、とっても気持ちがいいんですよ!」
「ぜひ、さやかちゃんのファンの皆さんに、やり方を教わってください!」
それなりの好調になったどころか、岩波さんがM/Cで大喜びしちゃうんですから(照笑。

岩波さんのソロパートが終わり、神園ちゃんが再入場してきました。
コラボの第二部は、なんと「花の中三トリオ」メドレーとのコト。
最初に、岩波さんが桜田さんのナンバーを唄ったときは、非常に悔しかったですよ!
「神園ちゃんならば、どの曲でも合う!」と思い、披露してくれるのが楽しみでしたからね…。
そして、神園ちゃんが山口さんのナンバーで続きました。
山口さんのナンバーはいくつか披露してきましたが、初期の曲で来たのは初めてだったから、
『処女的衝撃!』ではないけれど(笑、何とも言えない心境になったかなぁ…と。
# 神園ちゃんが唄うのを聴いていて、私はふと『ちびまる子ちゃん』のことを思い出しました。
# まる子がこの曲を唄っていたら、お母さんに「やめなさい!」と怒られる場面があるんですよ(笑。
最後は一緒に森さん、のほほぉぉぉんとした雰囲気の中で唄っておしまい、ということで(ほっ。

いよいよ、今回のステージもオーラスを迎えることとなりましたが…。
なんと、岩波さんが歌詞を覚えきれてない!という事態が発生してしまいました(苦。
やおら控室にあったケータイを持ち出し、中に記録した歌詞を読み始めるというシマツ。
その傍らにも公式サイトやブログのことに話題を飛ばそうとするや、神園ちゃんが一蹴!
「インターネットのことは良いですから、今は歌詞を覚えてください!」
# このツッコミを聞いて、神園ちゃんの後ろに熊五郎さんのオーラが見えたような気がします。
# ツッコむ言葉のタイミングやキレが、かつての「親子漫才」におけるソレだったもんで(笑。
この後の展開については、推して知るべし…ということで(汗。

やっとこさ、なんとかかんとか…といった状態で終幕となりました。
年齢はひとまわりも違う二人でしたが、歌手としてのキャリアという差はもとより、
様々なステージを踏んできたことによる力量の差を見せつけたステージになりました。
楽しいコラボライヴという雰囲気を醸しながら、相手方のハチャメチャを引き締めるという、
神園ちゃんのおねいさんぶり?を見られたのは、とても貴重な経験だったと思います。

神園ちゃんが全力を出しての成功だけを望む向きには、確かに不完全燃焼だったかもしれません。
しかし、今回は「自分が楽しいステージをこなし、見せれば良い。」を超えたモノを感じましたし、
今までとは異なる側面による技量(ある種のセルフプロデュースか?)を発揮してくれました。
さらなる進化を遂げる"礎"や"魁"と捉えて、この一幕を注目するのは間違いでしょうか。

格上を相手に奇策で勝利を収めた時期から、一人相撲の勇み足でメロメロになった一幕を経て、
今や、格下を相手にしても動じることが減ってきたのでは?と思えるようになりました。
この「コラボライヴ」が続くことで、さらなる好敵手に恵まれることを楽しみにしていますし、
僕らも、神園ちゃんの『名勝負数え歌』を見届ける証人になりたいと思っています…。


追伸
このイベントについて、もう少し書き留めたいと思います。
詳しくは、【フリートーク】の『付記(2010/05/30)』をご参照ください。


曲目

  1. 恋のバカンス(二人)
  2. 待つわ(二人)
  3. 悲しみのほとりで(神園さやか)
  4. 道 -ふるさとから遠く離れて-(神園さやか)
  5. ポケットいっぱいの秘密(神園さやか)
  6. アテンション・プリーズ(神園さやか)
  7. 裸足の季節(岩波理恵)
  8. -Dreaming Girl- 恋、はじめまして〜スマイル・フォー・ミー〜リ・ボ・ン(岩波理恵)
  9. 振り向かないわ(岩波理恵)
  10. はじめての出来事(岩波理恵)〜ひと夏の経験(神園さやか)〜せんせい(二人)
  11. アジアの純真(二人)

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