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【イベントリポート】

概要

名称:『神園さやか駅前ライブ in 錦糸町』 全国ツアー第2弾!
日付:2010年05月22日(土)
時間:14:00〜
場所:スーツセレクト錦糸町店 店頭(東京都墨田区錦糸町)


「いつもの街角で、今日も会えますか?『錦糸町の女の子』に。」

2010/06/07
by K'z (N)

え〜、「ひろしまフラワーフェスティバル」を満喫したゴールデンウイークが過ぎ、 健全な社会人生活を送っているワタシですが…。 その広島遠征に月間の年次有給休暇を取得上限いっぱい費やしてしまい、 先々週から始まった「駅前ライブ全国ツアー」に参戦できないという憂き目に直面しちゃいました。

広島での思い出を活力に変え、何とか締め日の15日まで持ちこたえたので、気持ちも新たに(?)今月度の行動を開始します。 今日は、仕事がオフ。 しかも、「駅前ライブ全国ツアー」の第2弾が錦糸町のセキネ楽器さん前、厳密にはお隣りのスーツセレクトさん店頭で催されます。 言うまでもなく、何も考えずに電車に飛び乗りました。

というアンバイで、はやる気持ちを抑え切れないまま到着した錦糸町ですが…。 今日の「駅前ライブ」は、1ステージのみの変則パターン。 その理由は、さやかちゃんのお出ましの前に、同業他者さんの「店頭キャンペーン」があるためです。 早めに現着したことですし、せっかくですからウォーミングアップがてら観覧することにしましょうか。 その歌い手さんとは、小田司朗さん。 CDのジャケットに写る風貌は、捩り鉢巻きが粋な香田晋さん風。歌う楽曲は、鳥羽一郎さん寄りの「海の男」。 と既視感バリバリで、目新しさや独自性は希薄だった…ような気がします。 きっと、演歌を愛好する層には、このような保守的な趣向が好まれるのでしょうね。

さあ、待ちに待った14:00、「神園さやか駅前ライブ」のスタートです。 今日のさやかちゃんは清々しいブルーのワンピース姿で、ワタシが前回彼女を見た時と同じでした。 ほんの2週間であれ、イベント参戦が叶わなかったワタシにとっては、「あの時」が途切れずに続いている気がして、 無性に嬉しかったりします。

1曲目は『ひまわり娘』、夏生まれの彼女らしい選曲と言えるでしょう。 ジリジリと焼け付かんばかりの日差しにも負けないひまわりの花は、さやかちゃんそのものにダブります。 「いつも見つめてくれるあなた、太陽みたい」の歌詞に思います。 ワタシたち=さやかファンが彼女にとっての太陽となり得るかはわかりませんが、 ひまわりと太陽のごとく相対して彼女を見守り続けて行きたい、と…。

歌唱は、オリジナル曲の『初恋』へ。 早いもので4年前の楽曲となりますが、今もなおアルトリコーダーの音色で始まるイントロが新鮮です。 「あと少しの勇気あれば…」と想いを告げられなかった自分を悔やむのは、男女問わず誰もが経験することでしょう。 その胸に秘めた恋心に桜の華やかさがシンクロして、切なさは最高潮に。 そんな詞の世界が、オジサン世代のハートを震わせます。珠玉の逸曲、間違いなしです。

胸の中に甘酸っぱさとほろ苦さが交錯したまま、次の曲に耳を傾けます。 「それでは聞いてください。『お元気ですか』」 うわっ、今日はワタシの中のいちばんデリケートなところを刺激しまくるラインナップじゃないですか〜。 1977年にリリースされた清水由貴子さんの楽曲でした。 遠く離れた恋人どうしを歌った、『木綿のハンカチーフ』に似た世界観の作品です。 『木綿のハンカチーフ』に描かれた女性は「心がすれ違ってしまった恋人との恋の終わりを受け入れる」のですが、 『お元気ですか』では「疎遠になったのは多忙のせいだと自分をムリヤリ納得させている」のです。 さらに「夜更かしはいけないのです」「返事がないのは元気なのですね」と、 とにかく不安を感じさせる要素を理詰めで跳ね返しながら、「逢いに来て下さい」と本音がポロリ。 だめだよぉ、大事なひとを不安にさせちゃ…。

今日のテーマとして「阿久悠さんが作詞した曲」を掲げていましたが、それ以上に「届かぬ想い」を綴った楽曲が多かったですね。 加えて言うと、さやかちゃんの歌唱を最大限に味わうことができた「駅前ライブ」だったと思います。 ノリノリの楽曲をとても楽しそうに歌う彼女も魅力的ですが、一文字一文字を丁寧に音(おん)に変える姿が ワタシの心を掴んで離さないのです。

そして、だからこそ、気になる点があります。 前述したような世界観が描かれた楽曲ってワタシは文句なくwelcomeなのですが、 最近はこれらを十把一絡げに「演歌」と総称してしまう傾向が見受けられるのが残念でなりません。 ワタシの中では、大雑把に「過去〜現在・二人称(あなた)を歌う」のが「演歌」、 「現在〜未来・一人称(私)を歌う」のが「歌謡曲」だと勝手にイメージしています。 例えば「あなたが残した温もり」は「演歌」、「あなたの温もりを感じて」になると「歌謡曲」っていう具合でしょうか。 と考えれば、「歌謡曲」ならではの世界も、とても独自的なものに感じられると思うんですけどね…。 おっと、「演歌」を否定しているんじゃないですよ〜。 「演歌」の中にも好きな曲はたくさんあるので、くれぐれも誤解なきよう。

「駅前ライブ」の終演後は、毎月恒例のレインボータウンFM・木場スタジオへハシゴします。 すっかりお馴染みとなっている「ミュージックデリバリーDX」の生放送です。 では、錦糸町駅前からバスに乗り、一路木場へ〜!


曲目

  1. ひまわり娘
  2. ロマンス
  3. 初恋
  4. 五番街のマリーへ
  5. お元気ですか
  6. ひこうき雲

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