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【イベントリポート】

概要

名称:『2010 ひろしまフラワーフェスティバル』
日付:2010年05月03日(月)〜05日(水)
時間:終日
場所:平和記念公園、平和大通り、広島県庁前ひろば、各協賛会場


「きっと咲く!つないだ手と手に平和の花が(その1)」

2010/05/18
by K'z (N)

5月に入り、いよいよゴールデンウィークも本番ですね。 この期間中に行われるイベントは全国各地に多数ありますが、 神園さやかファンが毎年楽しみにしているのは「ひろしまフラワーフェスティバル」(以下FF)です。 広島市内を東西に貫く平和大通りを中心に開催され、3日間の合計で150万人以上が訪れるという国内屈指のまつりなのだとか。 何と言っても、歌手・神園さやかが誕生するきっかけになったイベントですし、 彼女が毎年ゲスト出演していることもあって、いちファンとしては何としてでも参戦したくなります。 そんな訳で、今年もFFに出演するさやかちゃんを追っかけて、懲りずに遠征しました。

ワタシにとって4回目のFFとなる今年は、5月1日の夜行バスで東京・新宿を出発する前倒しの日程を組みました。 これは、連休の道路渋滞等でFFのオープニングセレモニーに間に合わないのを防ぐため。 財政難のワタシには、往復の新幹線利用はキビシイのです…。 さいわい広島に到着した5月2日は丸一日時間が空いたので、約30年ぶりに平和記念資料館や原爆ドームといった定番の地を訪れてみました。 原爆とは?戦争とは?ヒロシマとは? 10代の頃と受け止め方が変わったのは、年齢を重ねたからなのでしょうか。 それとも、広島への思い入れが深まったからなのでしょうか。 これらと真摯に向き合いながら、FFに臨むのもアリなんじゃないかと思います。

さて、本題のFF開幕初日。 今年のFF参戦は、まずカーネーションステージでのオープニングセレモニーから始まります。 平和記念公園に設けられたステージに上がるさやかちゃんは、まさに「FFに神園さやかあり!」といった存在感です。 2005年、彼女がフラワー歌手としてこの場に立ったのを見届けられなかったのが、今でも悔やまれます。

開幕に際して、観客を含めた全員が原爆犠牲者に黙祷を捧げます。 街をあげてのイベントは数あれど、黙祷から始まる祭典は他に例がありません。 こんなところからも、FFが単なる街おこしのまつりではないことを物語っています。 「広島と世界を結ぶ平和の花の祭典」という極めてベタな肩書きも、並々ならぬ重みと説得力を感じるのは広島という土地柄なのでしょう。

主催者の挨拶とFFのシンボルである花の塔への点火が終わると、さやかちゃんの登場です。 森本ケンタさんとデュエットで歌う『花ぐるま』が、広島にいること、FFに来ていることを実感させてくれます。

今日の広島の気温は、26℃超の夏日。 早くも、日よけと水分が不可欠な状況です。 「花の総合パレード」が始まる頃には、ヘロヘロのファン仲間も見受けられましたよ。 ワタシも花ぐるまに乗って手を振るさやかちゃんを見送って、いったんホテルに戻ることにします。

一休みして身体をクールダウンさせたら、再び平和大通りのさくらステージへ向かいましょう。 「フラワー歌のコンテスト・ポピュラーの部」では、さやかちゃんが審査員を務めます。 彼女自身がこのコンテストで優勝した経歴の持ち主ですから、同じコンテストの審査員席に座る姿を見ると、 本人ならずとも感慨深いものがあります。 審査員を務めるだけでなく、審査結果の集計を待つ間に歌のコーナーもありました。 中でも、FFのテーマ曲として名高い芹洋子さんの『花ぐるま』を現代風にアレンジした『花ぐるま☆21』は、 お客さんの評価が高かったですね。 オケに合わせてパン!パン!と手を叩くところなど、多くのお客さんが同調していたのには驚きです。 それにしても、順応早っ!

コンテスト終了後は、すみれステージへ移動です。 ここが、本日最後のステージとなります。 曲名がそのものズバリの『フラワーフェスティバル』、ステージ名にあやかった『すみれ色の涙』など、 多彩なラインナップを披露してくれました。

『フラワーフェスティバル』は、昨年のFFでも歌っていましたね。 元は過去にフラワー歌手を務めた佐良直美さんの楽曲で、永遠の世界平和の願いが美しい広島の情景に織り込んで歌われています。 特に、最後の歌詞「ひろしま ひろしま この願い」は圧巻! 広島を愛する心が、溢れまくりだよなあ…。 この楽曲は、是非とも佐良さんバージョンも聞いてみたいのですが、商品化されたのは1977年にリリースされたEP盤のみで、 CD復刻されていないんですよ。 現状では、中古盤を探し当てるしか道はありません。 ちなみにこの佐良さんバージョン、B面は『フラワー音頭』なる楽曲だとか。 こちらも、気になるところです…。

『すみれ色の涙』も、これまでに歌ったことのある楽曲ですね。 大人っぽい歌詞の作品ですが、しっかりさやかカラーに仕上げられています。 1981年に歌った岩崎宏美さんが「失恋をした女性が、さみしさを紛らす恋だったのだと自分に言い聞かせている」のに対して、 さやかちゃんは「恋に恋していた少女がリアルな恋愛に初めて出会い、孤独のさみしさにさよならできた」心情を歌っているように思えました。 あっ、別にさやかちゃんが幼いって言っているんじゃないですよ〜。 それだけ、純粋でピュアでクリアな(重複しまくりですが)歌唱だというコトなんです。

はい、そんなこんなで、2010年のFF・第1日目が終了しました。 ホテルでシャワーを浴びたら、日焼けした肌がヒリヒリ。 ともに同じ時間を過ごした神園さやかファン全員が共有する参戦の証です。 みんな、明日もよろしく〜!


曲目

【オープニングセレモニー (カーネーションステージ、平和記念公園内) 12:20〜】
  1. 花ぐるま
【『FF歌のコンテスト ポップスの部』 ゲスト審査員 (さくらステージ、三川町ブロック) 15:50〜】
  1. 涙くんさよなら
  2. 青春は輝いて
  3. 花ぐるま☆21
【すみれステージ出演 (すみれステージ、白神ブロック) 18:00〜】
  1. フラワーフェスティバル
  2. 花嫁
  3. 芽ばえ
  4. すみれ色の涙
  5. 飛んでイスタンブール
  6. 花ぐるま

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