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名称:『ライブアップデート』 ゲスト出演
日付:2010年04月09日(金)
時間:17:00〜17:45
場所:FM TAROスタジオ(群馬県太田市)
2010/05/10
by K'z (N)
今や全国に数多く存在するコミュニティFM局。 20年近く前に散在していたミニFM局のような「ラジオ局ごっこ」っぽさは綺麗さっぱり影を潜めて、 メディアとしての1ジャンルを確立しているように思われます。 DJという言葉が「番組の司会進行役」のイメージから「レコードの盤面をシャカシャカするひと」といったニュアンスに捉えられ、 従前のDJがパーソナリティと呼称されるようになった昨今。 コミュニティFM局は、最先端のカルチャーから地域に密着したネタまで幅広い情報の発信基地として機能しているようです。
さて、さやかちゃんがパーソナリティを務めるレインボータウンFMさんの「ミュージックデリバリーDX」ですが、 本放送より数日遅れて群馬県太田市にあるFM TAROさんでも楽しむことができます。 今日は、そのFM TAROさんで放送されている夕方のワイド番組「live UPDATE」にさやかちゃんがゲスト生出演するので、 ワタシはドライブを兼ねて出かけてきました。
FM TAROさんのスタジオは、東武鉄道太田駅構内の中央通路に面したところにあります。 ガラス張りの、ちょっと見には新規オープンした歯科クリニックみたいな雰囲気です。 放送開始まで時間を持て余していると、何の変哲もないありふれた駅前に見慣れたファン仲間数名を発見しました。 しかも、ネクタイ姿…。 5・10日(ごとうび)前の金曜日といえば、仕事も大いに忙しくなることが予想されます。 にもかかわらず、みんなは明らかに仕事を早めに切り上げたであろうことがうかがえました。
そんなおバカな面々と、スタジオに併設されている歯科クリニックの待合室然とした観覧席に収まりました。 パーソナリティの堀内孝史さんの軽快な進行で番組開始から約20分が過ぎた頃。 『木綿のハンカチーフ』をBGMに、待ちに待ったゲストコーナーが始まりました。 さやかちゃんのいつもと変わらない「こんにちは〜!神園さやかです!!」の声に、堀内さんのテンションも上がっているようです。
その内容はといえば…。
「いま流れている曲は、カバー曲ですか?」
「そうです。1枚目のアルバムに入っている『木綿のハンカチーフ』です。」
「元は、太田裕美さんの曲ですよね?」
「はい、70年代、80年代、90年代のアイドルのかたの曲や歌謡曲にはいい作品がたくさんあるので、ライブなどでもよく歌うんです。」
「他には、演歌なんかも歌っちゃうのだとか?」
「全国各地で『駅前ライブ』というのをやっていて、ノンジャンルでいろいろな歌を歌っているんですよ〜」
さりげなく彼女自身のアピールも折り込んで、会話は弾みます。 こんなおしゃべりも出ました。 水上でのお仕事を終えてから太田へ移動の途中で渡良瀬川流域を訪れ、 森高千里さんの『渡良瀬橋』の歌詞に描かれたといわれる公衆電話を見てきたらしいのですが…。 ところが、この楽曲の歌碑のある場所がわからず、見損ねてしまったそうです。
番組は進んで…。
「今日は、ファンのかたがたが来てくださっているようですが…。」
堀内さん、ワタシたちの怪しげなオーラに気付いたみたいですよ。
その言葉に、さやかちゃんが返します。
「世界中どこでも、必ずファンのかたが来てくださるんです!」
あの〜、世界中って…。まあ、ウソではありませんけど…。
彼女のイベントに頻繁に参戦するワタシにとって、今日取り上げられた話題は目新しいものばかりではありませんでした。 しかし、見方を変えれば「なんて、アピールすべきポイントが豊富なのだろう…。」と感じます。 楽曲のこと、ライブのこと、近況のこと、ファンのこと、などなど…。
ワタシはテレビやラジオで歌番組を見聞きした中で、あまりに内容の薄い稚拙な展開のゲストコーナーに気持ちが萎えた経験があります。 せっかく、ゲスト出演者が「新曲リリース」「コンサートツアー催行」といった"旬"の話題をアピールしているのに、 パーソナリティがそれを無視するかのような言動でゲストコーナーを自身のバラエティコーナーへと変質させていたのです。 コーナーの主役が誰であるのかもわかっていないのでは?と感じられる状況には、怒りさえ覚えてしまいました。 これには歌唱の時とは違ったアーティストの素顔を見せる狙いもあるのでしょうが、 初めてそのアーティストを知ったユーザーが更なる興味を抱くか?と言えば、甚だ疑問です。 なにせ、出演者とりわけパーソナリティが内輪ウケして、はしゃいでいるように映っていましたから…。
その点、今日の「live UPDATE」は、 パーソナリティである堀内さんがトークの中のちょっとしたポイントを巧みにクローズアップして話題を作り、 さやかちゃんもそれに対していろいろなエピソードを加えておしゃべりをしていました。 これは単なる内輪ウケの垂れ流しでもなく、お題目に沿ったお仕着せでもありませんでした。
トークの終わりは、さやかちゃん本人による「ミュージックデリバリーDX」の番組紹介です。
「この番組、なんとFM TAROさんでも月曜日の午後3時から放送されていますので、ぜひ聞いてみて下さい。」
大空に伸びる一筋のひこうき雲が徐々に消えて行くように、エンディングは『ひこうき雲』でやわらかく締め括ります。 こういうソフトな終わりかただと、本編の余韻がいつまでも胸に残るんですよね。 地元・太田のリスナーの頭の片隅にでも、彼女のことが残っていてくれれば嬉しいんだけどなぁ…。
この余韻をメインディッシュに、どこかで晩ごはんを食べて帰りましょうか。