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名称:『神園さやか&宴次郎バンドライブ』 in 王子・ハイビスカス
日付:2010年03月13日(土)
時間:19:30〜、21:15〜
場所:沖縄料理ハイビスカス(東京都北区王子)
2010/03/27
by K'z (S)
前回のイベントリポート(report20100313-01)から続きます。
王子駅で最寄りのスーパーと漫画喫茶で時間をつぶしてから、店舗さんへ向かいました。
# ハイビスカスさんのライヴは二度目で、久しぶりの宴バンドとの共演も楽しみでしたが、
# 個人的な最後のイベント参戦(2/14の『バレンタインライヴ』)から思うところがあり、
# 先ほどの戸田競艇イベントも‥‥だったため、かなり捨て鉢ぎみだったのは事実です…。
さて、店内でのリハーサルが長引いたりして、ちょっと時間が遅れての開場となりました。
お店の売り上げに貢献…という大義名分はともかく、開演前の酒食に興じることといたします。
突き出しの乾き物セットも沖縄風で、それにオリオンビールと豆腐ようをオーダーしました。
# 後者は麹や泡盛を発酵させたモノだから、そのぶん酔いも早くマワったような気がするゾ。
幕間には麩ちゃんぷるーとタコライスを食べまして、さらに瓶ビールも2〜3本追加したり(酔笑。
前回と同じく、まずは様々なキャリアを経たメンバーによる宴バンドのステージから。
洋楽はオールディーズのカバーポップスと、邦楽は60's〜70'sのヒット曲がメインで、
今回は、特にGSの中でもエバーグリーン系な楽曲が印象的だったように思います。
# 『ブルー・シャトゥ』はともかく『あのとき君は若かった』や『亜麻色の髪の乙女』とか。
それから、宴氏とベース氏の妙な?掛け合いも健在で、下ネタ交じりの展開には(笑。
そして、待ちに待っていた神園ちゃんの登場であります♪
神園ちゃんのヴォーカルが宴バンドの演奏にも引けを取らず、非常に冴えていました。
この姿がステージのライトに映えるもんだから、それがまたカッコいいんだよなぁ(惚。
そんな光景を見た観客も大盛況でして、三位一体の相乗効果がハジけていましたね…。
披露された楽曲については、今回はこれらから挙げないといけませんやね(ぇ。
新しいカバー曲ですが、今年の目玉商品!と言えそうなぐらいに強烈でして、
神園ちゃんの口から曲名を聞いた瞬間、さすがの私も驚きを隠せずに…。
(1ステージ目)「うそぉっっっ!」
(2ステージ目)「な、何ぃぃっ!」
とまぁ、漫画のアオリのような状態になってしまった次第であります(微苦笑。
# 即売会で神園ちゃんに聞いてみたら、私の絶叫がステージの上でも聞こえたらしい(照。
まずは、『教えてください、神様』から。
後から再確認した情報を加味すれば、オリジナルは天馬ルミ子('78)。
当時、ピンクレディーの妹分(事務所の後輩)という触れ込みと活動期間の短さから、
マニアックかつカルトな方面で"伝説の"アイドルと呼ばれることもあるみたいです。
個人的には、歌手名と曲名のインパクトをおぼろげに…という感じでしょうか。
でもって、こちらは彼女のデビュウ曲であります。
ワクワクする中にも一抹の哀愁を感じる曲調と、メリハリのついた構成が魅力的な一曲です。
初めての恋に興味津々、胸を弾ませている想いとは裏腹に…という詞が語る情景から、
今や神園ちゃんの定番カバーとなった『素敵なラブリーボーイ』をホーフツとさせますが、
あちらほど主人公である女の子が恋愛に積極的かつ男の子に対して意欲満々ではないものの、
少しだけ影を感じるスタンスから切なる想いが伝わってくるのが「いい感じ」かなぁ…と。
# 「♪好きな人にはすべてをあげても〜」という女の子には刺激的な歌詞もさることながら、
# オリジナルでは祈りを捧げるように跪いて唄う振り付けが入るとのコト。次には再現なるか!?
続いて、『南南西』。
# 神園ちゃんが「ちなみに、2010年の恵方巻きは『西南西』でしたが…」っていうM/Cがウケた(ぉ。
元々は高田みづえのアルバム曲('77)で、後に秋川淳子('78)や島崎和歌子('90)にカバーされ、
粋人?たちの間では"幻の"名曲として挙げられることもある一曲であります。
# 皮肉なことに、後の二者は神園ちゃんが所属していた前事務所の先輩にあたるんだよねぇ…。
残念ながら私には当時の記憶がなく、新旧の友人・知人にお勧めされることで"目覚めた"曲です。
こちらは恋する乙女の切なる想いを風に託す…ということで、さらに哀愁の度合いが強まってきます。
各ver.で曲の構成やアレンジが異なるのだけど、スリリングなイントロとサビから始まるインパクト、
凛々しさをも感じるようなしっかりとした唄い回しで聴かせる秋川さんのver.がベストだと思います。
# 今回の神園ちゃんは、バンドの演奏が秋川ver.、本人の振り付けは島崎ver.という変則パターン。
# 両者の"いいとこどり"であり、先人の遺伝子を受け継いだ…という意味でも「いい感じ」かと。
通信カラオケにも入っておらず、CDで復刻もされていない楽曲が含まれる中で、
宴バンドの面々がそのキャリアとセンスと技術力でもって再び息を吹き込み、
往年の美しくも哀しく、絵空事とも称されかねない脆さを持つ歌謡曲の世界を、
歌手としてのキャラクターと表現力を兼ね備えた稀有な存在である神園ちゃんが、
決してウソっぱちにはならない形でよみがえらせた姿は、非常に嬉しかったですねぇ…。
# 詞曲の良さ、選曲の意外さ、唄い手の上手さ、というポイントが見事に揃っており、
# かつての神園ちゃんが新しいカバー曲を披露する度に、私が「撃たれた」頃を思い出しました。
この他には聴かせる曲をアクセントとして、アグレッシヴかつアクティヴなナンバーが目白押し、
全体的にノリとパワーと勢いを強調するようなステージングが魅力的だったと思います。
観客である自分自身にも大いに影響がありまして、暗がりの会場で酒食も入ったことにより、
余計なことを考えずに声援を贈れたし、雑念を振り払ってライヴを満喫することができました。
# そういえば、学生時代の先輩から冗談半分に?、
# 「お前は酒が入るとノリが良くなるから、一杯ひっかけてから学校に来たらどうだ?」
# なんて言われたのを思い出したけど、そんなもんかなぁ…。
熱狂の二幕が終わった頃には、終電も間際の時間になっちゃいました。
大いに酔っていた僕らは大慌てで帰還しましたが、その後は…よく覚えていません(ぇ。
翌日は『箱ライヴ』、アグレッシヴな神園ちゃんが楽しめそうなイベントであります。
こちらもまた、楽しみに…ということで(微笑。