since 2009/06/01


【イベントリポート】

概要

名称:『第20回 全日本カラオケ王座決定戦』
日付:2009年11月23日(月)
時間:本人出演 18:15頃〜
場所:ヤクルトホール(東京都港区東新橋)


「威風堂々、やっぱりあなたはひときわ輝いていました。」

2010/01/06
by K'z (N)

カラオケです。 その語源は演奏者不在を意味する「からっぽオーケストラ」だということさえ有名なほど、万人に親しまれていますよね。 今日はさやかちゃん、カラオケ大会にゲスト出演します。 日頃からカラオケを嗜む素人さんたちが自慢のノドを披露しあう、年に一度の王座決定戦です。

今日の大会には14人の歌手がゲスト出演するのだそうですが、あくまでも主役はカラオケファンの皆さんであって、 さやかちゃんをはじめとするプロの面々は脇役に徹します。 言うなれば、模範歌唱担当というところですか。

このような性格のイベントですから、観覧は無料。 事前に入場整理券を入手していればオッケーというありがたさです。 ところがワタシの場合、参加申し込みの時点で早くも関門に直面しました。 主催者のホームページによると「観覧希望者はハガキにて入場整理券を請求。先着800名に配布。」とのことでしたが、 電話で確認したところ既に満席だとか。 今まで同種のイベントで満席のために入場できなかった例はなく、 ホームページにも「入場整理券 配布終了」の告知がないことを主張しましたが、 「それがどうしたの?」みたいな返答に憤りを覚えましたね。 まあ、電話口で四の五の言ってもラチが開かないので、当日現地で再交渉することにしました。 もしかしたら、ステージの本編が目当てではないのを見破られたかな。

そして当日。 ダメ元で、会場となる東京は新橋のヤクルトホールにやってきました。 情報によると、さやかちゃんの出演予定は17時過ぎ。 その頃を狙って、馴染みのファン仲間たちが三々五々集まって来るのもいつもの光景です。 終演を待たずに帰宅の途についた観客もいて、在館者が減ったためでしょうか。 予想通り入場できまして、あとはさやかちゃんの出番を待つのみです。

多人数が出演するため、ゲストコーナーは2部構成です。 さやかちゃん以外にも見てみたい歌い手さんもいましたが、残念、既に終わっていました。 物販コーナーが設けられているロビーで暇を潰していると、そろそろさやか姫がお出ましの時間。 客席に移動しましょう。 2階席の最後列近くに陣取り、やっと観覧モードです。

今日出演のゲスト陣は、まさに玉石混交。 過去にこの大会で優勝したのを契機に歌手デビューしたかたや、 楽曲を作ってくれた作家氏や有名先輩歌手をステージ上に招く歌い手さんもいました。 名の通ったひとと接点があることを題材にすることで自身をグレードアップしたかったのでしょうが、 逆効果になってしまったように思えましたね。 せっかくの自分のステージなのですから、1秒たりとも無駄にせず本業の「歌」を見せて欲しかったです。

そんな中、「みなさん、こんにちは〜!」と颯爽と登場するさやかちゃんは華やかであると同時に異色です。 今もって本物の高校生に見られかねない彼女も、ステージ上では揺るぎない存在感を放ちます。 さすがプロです。

コテコテの演歌が幅を利かせていた会場に流れる『ひこうき雲』は場違いかと思いきや、何の何の。 かなり好反響とみえ、多くのお客さんからご祝儀が贈られてましたね。 「まだ1曲しか歌っていないのにたくさんのお気持ちをいただきまして、本当にありがとうございます。」 お客さんに敬意を表することを忘れずにいながら、「(ご祝儀の寄贈は)もう、よろしいでしょうか?」とユーモアたっぷり。 しかも、それが傲慢や嫌味に映らないのは、さやかちゃん持ち前の屈託のなさゆえなのでしょうか?

歌唱はグッと大人の雰囲気の『淡雪なみだ』に続きます。 MCで「大人の女性の気持ちを歌っています」と紹介していましたが、老若男女を問わず違和感なく歌えそうです。 ワタシも今度、カラオケで歌ってみようかな。

とまあ、背伸びしないMCを展開しながらも力強く伸びやかな歌唱をぶつけてくるあたり、 初見の観客に彼女の実力をアピールするには充分過ぎたかも知れません。 さらに…、以上2曲を歌い終えて、サッとステージを後にする姿が実に爽やかに感じられました。 観覧者に媚びるかのようになかなか降檀しない歌い手さんに萎えることって、実は結構多いんですわ。

それから、気になった点をひとつ。 ステージの袖に消える際に、両手を大きく振ったのはいかがなものかと感じました。 さやかちゃんのキャラクターを知らないイチゲンのひとが多い会場では、もう少しだけ大人の振る舞いも必要かと思います。 例えば『木綿のハンカチーフ』のラストのように両手を広げたポーズの後で深く礼をしたら、 さらに格調高い一幕になったんじゃないかな。 元気いっぱいのさやかちゃんも大好きだけど、フォーマルな彼女だっておそらくこの上なく魅力的でしょう。 ワタシなど、メロメロになる可能性大です。

などと、とりとめのない妄想から抜け出せないまま、家路に就くのも心地よいものです。 さて、ラーメンでも食べて帰るとしますか。


曲目

  1. ひこうき雲
  2. 淡雪なみだ

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