since 2009/06/01


【イベントリポート】

概要

名称:『神園さやかライブ』 in 心斎橋・多恋人
日付:2009年09月22日(火)
時間:20:30〜
場所:多恋人(大阪府中央区東心斎橋)


「神園さやかと幾多の恋人たち、東心斎橋に集う。」

2009/11/02
by K'z (N)

新世界ルナストリートさんでのライブで満ち足りた気分になったら、お酒を片手に旅の疲れを癒す…。 のではなく、今夜さやかちゃんのライブが催される「多恋人」さんへ移動です。

多恋人さんは歌手の幸田和也さんのお店で、これまでにもさやかちゃんは何度もライブを行っています。 すっかり馴染みの存在になっている彼女ですから、今日もお店の常連さんで千客万来満員御礼。 なんと、事前に予約をしていたワタシも着席できないほどでした。

恐縮しまくりの幸田さんをよそに、ワタシは3人掛けのソファにファン仲間とともに4人で座ることに…。 お店の常連さんと相席になるより、気心の知れた仲間と同席のほうが気楽ですしね。 少し前まで「メタボン」だった仲間とお互い顔を見合わせて 「以前なら考えられなかったよね〜」と省スペース化に感動です。 もう、開演前から感涙ですわ!

ライブは、さやかちゃんの原点『初めてのひと』から始まりました。 過去には通信カラオケの音源でPV画像と合わせて歌ったこともありましたが、今日は本家本元のオリジナル音源を使用です。 また、室内でのライブのためか、新譜のCD盤面と同じ「原始人の女の子」の装いでしたが、襟元にファーをあしらうあたりに上質感と慎ましさを感じました。 「いつもお世話になっています〜」とハートフルなご挨拶に続いては、『東京キッド』に『東京アンナ』。 まるで、東京みやげみたいだなぁ。

『東京アンナ』は、さやかちゃんがデビューして間もない頃に、店頭キャンペーンでも歌ったことがある楽曲なのだそうです。 大津美子さんが歌う原曲は「アンナ」という娘を第三者の視点から見たような印象を受ける一方、さやかちゃんは「アンナ」本人の目線とでも例えましょうか。 優劣のほどは各人の好みですが、歌い手によって描かれる世界が変化する音楽の魔力を実感しちゃいました。

そしてもう一曲、当時を思い出させてくれる『さすらい鴎』も披露されました。 さやかちゃんが17歳の頃にリリースされた楽曲でしたね。 夏服のセーラーにショートの髪型というルックスの方がクローズアップされて、楽曲そのものの評価は印象に残らなかった気がします。

とはいえ、現在に至るまで「現役女子高校生演歌歌手」を名乗る歌い手さんは複数いますが、高校生らしさという点においては、今もってさやかちゃんの右に出る方はいないように思えます。 『さすらい鴎』のジャケット写真みたいなルックスの娘って、クラスに必ずいましたよね。 単に、ワタシがオジサンなのかもしれませんが…。 年月が過ぎて大人になったさやかちゃんが歌う『さすらい鴎』は、少しずつ詞の世界の表現が借り物ではなくなってきているのではないでしょうか。

演歌色が濃い今日の構成の中では、『淡雪なみだ』『ひこうき雲』はいくぶん異色だったかも知れません。 ところが、かえってそれが耳に新鮮だったのか、多くのお客さんの注目を集めることができたようです。 「この曲は、カラオケで歌いたいというお客さんが多いんです。」と自信満々のさやかちゃん。 「今までの曲もみ〜んないい曲だったんですが、『制服を着ているコの曲なんて…。』という声もあったんです。」と続けました。 そんなもんなんですかね…。

さやかちゃんの楽曲には、市川昭介氏や遠藤実氏といった名だたる作曲家が携わったものもありました。 特に演歌にウルサイ方の中には、「こういった作家達に楽曲を提供されてこそ、一流の歌手だ」という意識があるとかないとか。 にもかかわらず、「衣装が制服だから、受け入れられない」とは「あ〜ぁ…」な気分です。 別に、「さやかちゃんのオリジナル曲をカラオケで歌うには、セーラー服を着用しなくてはならない」なんてことはないんですがね。 そんなことを吹き飛ばすくらい評価の高い『淡雪なみだ』ですから、今後はカラオケ大会などで頻繁に聞けることを期待しちゃいましょう。

さてさて、さやかちゃんの海外進出のきっかけとなった『テネシーワルツ』を忘れずに歌ったら、ラストは『大阪ラプソディー』で締めくくります。 先程のルナストリートさんでも歌いましたね。 今回は「聴」に専念です。 東京で催される駅前ライブで『東京ラプソディー』が馴染んできたように、ここ大阪では『大阪ラプソディー』が浸透して欲しいです。

今日は阪堺電車での鉄道貸し切りライブに始まり、新世界ルナストリートさん、さらに多恋人さんと神園さやか三昧の一日でした。 顔馴染みのファン仲間はもとより大阪の方々まで、さやかちゃんを愛するたくさんの人が一同に集うなんて、改めて彼女の魅力のほどを見せつけられましたね。

この後は同じく多恋人さんで、和歌山放送の人気番組「たいらおさむのラジオで1曲」の収録が行われます。 ワタシもホテルに戻らず、店内に留まります。 さて、睡魔に負けずに挑むとしましょう。


曲目

  1. 初めてのひと
  2. 東京キッド〜東京アンナ
  3. さすらい鴎
  4. 花〜全ての人の心に花を〜
  5. ひこうき雲
  6. 淡雪なみだ
  7. テネシーワルツ
  8. 大阪ラプソディー

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