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【イベントリポート】

概要

名称:『神園さやか新世界ライブ!』
日付:2009年09月22日(火)
時間:13:15〜、18:00〜
場所:新世界ルナストリートステージ(大阪市浪速区恵美須東)


「前略、月の道より。月に代わって初ライブ。」

2009/10/24
by K'z (N)

短時間ながら濃密な鉄道貸し切りライブが終わったら、 再び阪堺電車に乗り込み、恵美須町へ戻ります。

次なる目的地は、大阪のシンボル通天閣の眼下にある新世界ルナストリートさんです。 このお店、構えこそ普通ですが、中へ入ってみてびっくり。 さほど広くはないスペースに屋根はなく、飲食コーナーとステージが設けられている 一風変わったつくりです。 例えるなら、ヒーローショーなどが催されるデパートの屋上の一角を地上に持ってきた感じ、 とでもいいましょうか。

ワタシが現着した頃には既に満席に近いほどの老若男女の姿があって、 日常的に地元の人の憩いの場になっているのがわかりました。 このステージに初登場のさやかちゃんがお客さんにどう映るのか、楽しみです。

『木綿のハンカチーフ』で颯爽と登場のさやかちゃんでしたが…。車掌姿のままですよ。 「我孫子道から急いで来て、着替える時間がありませんでした。 通りすがりの車掌ではありません。」 の言葉に思わず苦笑するさやかファン。わかる人にはわかる、隠しネタですな。

MCは、先ほど終わったばかりの鉄道貸し切りライブ午前便の話題から、 さやかちゃんのプロフィールへ。 見た目でインパクトを与えておいて、さらにおしゃべりで自身をアピールする。 これが効果てきめんで、多くのお客さんがライブに食い付いていました。

休日の新世界界隈の活気に倣うかのように『芽ばえ』『かもめが翔んだ日』など 元気のいい楽曲で駅前ライブは進みます。

そして、このあと鉄道貸し切りライブの午後便に乗務するさやか車掌から、 「営業のご案内」がありました。 午後便に数席のキャンセルが出たので、希望者はぜひ!とのこと。 ところが、MC中のあっという間にSOLD OUTになっちゃいました。

盛況のうちにCD即売会を終え、鉄道貸し切りライブへ小走りに移動するさやかちゃん。 「18時からまた歌いますので、よかったら来て下さい」 と告知を忘れないところはさすがです。 18時までの間、午後便に乗車しないファンの中には、 走るさやか号をカメラに収めようと沿線に出向く面々もいたようですが、 ワタシは宿泊先のホテルでチェックインの手続きを済ませてから、再度出直すことにしました。

さて、陽が落ちたあとのルナストリートさんは日中とは違って、 夕闇の空にステージを照らす照明が見事にマッチして、実に魅力的な空間を作り出しています。 そんなステージで、さやかちゃんは『淡雪なみだ』の衣装で登場。ちょっぴり大人に見えます。 曲目も『涙くんさよなら』『五番街のマリーへ』など、心にじんわりとしみてくるものが主体です。 こんな風に同日・同場所で複数回のステージを展開する場合には、 それぞれ異なるテーマと手法で観客を楽しませてくれるので、頭が下がりますね。

2回目のライブということで場が和んでいたぶん、テンション高めなMCが続きました。 たとえば、途中でステージ上に鎮座しているビリケン像の足を掻いてみたり…。 ワタシは後日調べて知ったのですが、ビリケンというのは大阪で古くから親しまれている幸福の神様で、 像の足を掻くとご利益があるのだそうですね。 さやかちゃんはデビュー"7"年目で、『淡雪なみだ』は通算"8"枚目のシングル曲です。 "ラッキーセブン"と"末広がり"が共存したところに、さらにビリケンさんのご利益がプラスされれば、 まさに怖いものなしでしょう。神園さやかに幸あれ…。

もうひとつ、ルナストリートさんがオープンしたのは昨年の7月28日。 そう、さやかちゃんのお誕生日と同じなのです。 彼女も打ち合わせで訪れた際に気付いて、とても親近感を覚えたのだとか。

そんな何かの縁を強く感じるルナストリートさんでのライブも、そろそろ終盤へ。 「大阪の皆さんにしっかり顔を覚えていただけるように、 最後は、大阪に因んだ曲をお届けします。」 いろいろな曲目が頭の中を駆け巡りました。 『ふたりの大阪』か『雨の御堂筋』か、それとも猫夜叉さんの『しあわせ大阪』なのか。 「それでは、『大阪ラプソディー』聞いてください。」 そうきたか〜!正直なところ、盲点でした。 海原千里・万里さんという女性デュオの楽曲…と言うよりも、若かりし頃の上沼恵美子さんご姉妹が 漫才コンビを組んでいた時代にリリースした作品と言ったほうがわかりやすいかも知れませんね。 夜の街を寄り添って歩く恋人どうしを歌っていながらも、酒や涙といった常套句や、 さらには、具体的な愛の描写が用いられていないところに清潔感を感じました。 間違いなく、また聞きたい楽曲に仲間入りです。

御堂筋や道頓堀など歌詞に出てくる大阪の地名を噛みしめながら夜空を見上げれば、 ライトアップされた通天閣が間近に迫って見えます。 リアル大阪、リアル『大阪ラプソディー』。やっぱり来てよかったです。 遠征の地だと、いつもとは違う気持ちでさやかちゃんの歌を聞くことができますもん。

もちろん、このままで大阪の夜は終わらないのでした…。


曲目

【13:15〜の部】
  1. 木綿のハンカチーフ
  2. 芽ばえ
  3. ひこうき雲
  4. 白い色は恋人の色
  5. かもめが翔んだ日
  6. 淡雪なみだ
【18:00〜の部】
  1. ひこうき雲
  2. 野に咲く花のように
  3. 涙くんさよなら
  4. 五番街のマリーへ
  5. 淡雪なみだ
  6. 大阪ラプソディー

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