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【イベントリポート】

概要

名称:『貸切り鉄道ライブ in 阪堺電車』
日付:2009年09月22日(火)
時間:午前便(10:38〜12:45)、午後便(14:38〜16:45)
場所:阪堺電車 恵美須町駅から出発


「追っかけます。お出かけならばどこまでも。」

2009/10/20
by K'z (N)

今日は、早くも第4弾を数える乗り物貸し切りライブが大阪の阪堺電車で催される日です。 当初の予定より増便したにもかかわらず、予約開始とともに即完売になったという いわく付きのイベントですが、運良く参加資格を得られました。

今回もコストパフォーマンスを考えて、ワタシは前夜に夜行バスで東京を出発です。 ところが、世は秋の連休の真っ只中。 各高速道路は、あちこちで長大な渋滞が発生しているらしいです。 到着時間の予測がつかない、ちょっと不安な旅の始まりでしたね。 「午前8時頃になんば到着予定なので、ある程度の遅延なら集合時間にはなんとか現地に滑り込める」 そう読んでいたところ、何と1時間半の早着です。 格安夜行(ツアー)バスを選択した思わぬ恩恵といえます。 ダイヤ遵守のハイウェイ(路線)バスだとこうはいきませんね。

バスを降りて、なんばから歩くこと数十分。 朝食を摂ろうにもファーストフード店すら見つからない街並みに困惑してしまいました。 結局、集合場所の阪堺電車恵美須町駅まで来たのですが、 ここで、ワタシ同様に早着したさやかファンと合流です。 全国どこの地にも見慣れた面々が集う、妙に嬉しい光景です。 挨拶もそこそこに駅近くの喫茶店へ。昔ながらのモーニングセットをオーダーします。 今まで食卓を共にしたことのないファン仲間との雑談でしたが、 いろいろと興味深い話も飛び出しました。これも遠征の解放感の賜物です。

さて本題です。 今回のライブの舞台になる阪堺電車は大阪でただひとつ残った路面電車で、 住民の足としての存在意義の大きさがうかがえます。 そんな通常の営業列車に混じって、「神園さやか号」がホームに入って来ました。 行先表示は「貸切」。たったこれだけで気持ちは高まります。 車両には特製のヘッドマークまで装着される特別さ。 そして…。車内の中吊り広告までが神園さやか仕様になっています。 「週刊ポッポ」「神園総合専門学校」など当然フェイクですが、 鉄道に造詣の深いさやかファンをも唸らせるクオリティです。

電車が恵美須町駅を出発するとライブの開演です。 車掌姿が凛々しいさやかちゃん、MCに続いて『さらばシベリア鉄道』、 そして鉄道に因んだあんな曲やこんな曲を披露します。 その光景を見た電停に立つお客さんは、いぶかしげに車内を覗いたり ケータイをこちらに向けて写真を撮ったりしています。なぜか、とても愉快です。

この日の特筆すべきは初披露の『旅立ちはフリージア』、松田聖子さんの楽曲でしたね。 一見鉄道とは無関係に思えますが、オリエント急行のテーマだったそうです。 思い起こせばバブル経済全盛の1988年、某テレビ局の開局30周年事業として 「パリ発・東京行き」で本物のオリエント急行の客車が日本国内を走ったのでした。 贅沢かつ破天荒な発想とは裏腹に、諸設備の規格や関係法令をひとつずつクリアさせるなど 並々ならぬ苦労があったと聞きます。 仮に、この企画が50周年事業として昨年催行されたとしたら、 既存の車両を「らしく」装った安直なものになることは想像に難くありません。 全国民が好景気に沸いていたあの頃。 夢とか幻想とか、およそ実生活に無用なものに惜しげもなく労力を注ぐことが許されていた気がします。

そんなことを思っているうちに、電車は浜寺駅前駅に到着しました。 ライブはここまで。でも、復路もまだまだお楽しみは続きます。 復路の車内では、さやかちゃん手作りのクッキーがプレゼントされました。 多忙なスケジュールの合間に焼き上げた、心のこもった逸品です。 「皆さんにお配りしたクッキーの中に、ひとつだけ星の形をしたのが入っています!」 何か仕掛けがありそうですが…。 星形クッキーが入っていたファンには、神園さやかオリジナルボールペンが贈られました。 また、ファンの「欲しい!」の声に応えて、前述の中吊り広告の即売も行われました。 4種類のどれが手に入るかわからないブラインド販売で、車内は大盛り上がりです。 ちなみに、ワタシは「神園総合専門学校」をゲットしました。

終着駅の我孫子道駅に到着したら、駅に隣接した車庫内で撮影会、その後解散です。 あっ、もちろん電車ではなく、さやかちゃんの撮影会ですよ。 ちょっと変わったロケーションでの撮影会は、きわめて和気藹々と進みます。 せっかくのチャンスなのですから、もっと積極的にポーズなどをリクエストしても良さそうですが、 我先にと暴走しないのが、さやかファンの美点なのかも知れません。

最近の社会は「実益のないものは不要」といった風潮を感じずにはいられません。 そんな中ワタシたちは、いつもさやかちゃんから夢と元気をもらっています。 イイ歳した大人がそれを明言できる雰囲気の現場って素晴らしいな、そう実感したライブでした。


曲目

  1. さらばシベリア鉄道
  2. 花嫁
  3. 風の思い出
  4. 淡雪なみだ
  5. なごり雪
  6. いい日旅立ち
  7. 旅立ちはフリージア
  8. Choo Choo TRAIN
  9. 銀河鉄道999

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