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【イベントリポート】

概要

名称:『新曲発売キャンペーン』 in 東十条
日付:2009年09月10日(木)
時間:17:00〜
場所:ミュージックショップ・ダン 店頭(東京都北区東十条)


「本日最終日。毎日会いたい、聞きたい。だから十条へ。」

2009/09/30
by K'z (N)

『淡雪なみだ/ひこうき雲』関東地区キャンペーン最終日、いよいよそのオーラスです。

蕨からJRで十数分、東十条のミュージックショップ・ダンさんにやって来ました。 昭和の雰囲気が漂う、昔ながらの商店街の一角にダンさんはあります。 行き交う人達も、日常の買い物が目的の地元住民ばかり。 今日のキャンペーンは買い物のピークともいえる17時に開演という、実に強気なスケジュールです。 果たして吉と出るか、凶と出るか…。

オープニングはもちろん、今イチオシの新曲『淡雪なみだ』です。

おやおや、歌唱が始まると足を止める人が続々と増えてきましたよ。 ダンさんでは毎月数人の歌い手さんの店頭キャンペーンが催されています。 ということは地元のかたはプロの歌い手さんがナマ歌を披露することに慣れっこでしょうから、 皆さん並みのクオリティでは「ああ、いつものキャンペーンか」で片付けられかねません。 そのような環境下でも好反響が得られるのは、他とは一線を画した何かを持ち合わせた アーティストのみだと思います。

『涙そうそう』や『五番街のマリーへ』のしっとりとしたメロディが、 夕暮れの憂いを包み込むように雑踏に響き渡ります。

そう、わかりました。 店頭キャンペーンという販促活動を行うアーティストの多くは、演歌系の歌い手さんです。 当然ながら演歌色の濃い歌い方で、声質も誰もが似たり寄ったりな印象を受けます。 ファン以外にとっては、各歌い手さんや各楽曲の区別はつきにくいのかも知れません。 その点さやかちゃんは、声質、歌い方、選曲、ひいてはルックスや衣装に至るまで唯一無二ですから、 観衆の関心をひくにはじゅうぶんなんですね。

そういえば…。 予約キャンペーンから何度も聞いている『淡雪なみだ』のインプレッションを まだ書いていませんでしたので、独断と偏見で書いてみましょう。 初めて『淡雪なみだ』を聞いた時の正直な印象は、「ちょっと弱いかな」でした。 前作の『約束』のような歯切れのいいリズムがある訳ではなく、かといって耳に残るフレーズも感じず。 曲調は秋元順子さんの『愛のままで』を思わせるアダルトなものとの触れ込みでしたが、 ワタシが連想したのは、城之内早苗さんの『悲しみの粉雪』でした。 偶然にも、『淡雪なみだ』とは「雪」つながりです。 しかも、両曲とも届かぬ恋をワルツ調のメロディに乗せているところまで共通しています。 ところが、聞き込んで行くと『淡雪なみだ』に描かれているのは、 決して重くない純粋な恋であることに気付きましたね。 そればかりか、視点を変えてみると「許されない恋」にも解釈できる奥深さがある気がします。 さすがに、詞の世界は侮れないですな。 こうなると、何度も繰り返して聞きたくなるもんです。

話は戻って、ダンさんでのキャンペーンでしたね。 MCでは、最近の過密なスケジュールについて。 『淡雪なみだ/ひこうき雲』の発売当日は愛知県でキャンペーン、 東京に戻ったら今日までの関東地区キャンペーン、 そして、翌日から約2週間は北海道でお仕事だそうです。 まったくお休みがないのね…。 「大変だろうけど、頑張ってね!」そう思った瞬間。 「明日から北海道!でっかいど〜、ほっかいど〜!1回言ってみたかったんです♪」 こらこら、何をはしゃいでいる…。 しかし、古いネタを知ってるよなぁ…。確か、日本航空かなんかのCMじゃなかったっけ? 歌唱をしっとりしっかりこなす一方で、茶目っ気たっぷりの一面を見せたりと、 滔々と時間が流れるキャンペーンではないところが、さやかちゃんのイベントの魅力なのよねぇ…。 これこそが、お客さんに「また、見たい!」と思わせる神園マジックなのです。

それから、もうひとつ。 ここ数回のイベントリポートで話題にした、ジャンボ小林氏と雑談を交わす機会がありました。 今までジャンボ氏に抱いていた印象は「トークの声が大き過ぎ、かつ内容がつまらない騒音大王」 「現場の"暗黙の了解"を無視しまくるキャンペーン奉行」といった感じでした。 ところが、本日のジャンボ氏いわく。 「さやかちゃんのファンの皆さんは、ホントいい人ばかりで…。」 その言葉の真意がどこにあるのかわかりませんが、とても意外に感じられたものです。 少なくとも、私達ファン一同がさやかちゃんを第一に考えていることに違いはありません。 彼女の笑顔のためにベストを尽くすのは言うに及ばず、所属事務所や各店舗さんやスタッフの方など、 さやかちゃんを支えてくれているすべての方に礼を失することのないよう心がけています。 もちろん、ファン仲間どうしにもね。 こんなところをジャンボ氏に理解してもらえたのであれば、ありがたい限りです。

すっかり神園ワールドに浸りきってしまったので、イベントのない日々は心なしかさみしい気分。 それを紛らすためには、『淡雪なみだ/ひこうき雲』のヘビロテが特効薬になりそうです。


曲目

  1. 淡雪なみだ
  2. 涙そうそう
  3. 野に咲く花のように
  4. 五番街のマリーへ
  5. ひこうき雲
  6. 淡雪なみだ

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