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【イベントリポート】

概要

名称:『第23回 神園さやか バースデイライヴ2009』
日付:2009年07月26日(日)
時間:開場 12:00、開演 12:30
場所:赤坂グラフィティ(東京都港区赤坂)


「22才の別れ、そして…。」

2009/08/28
by K'z (S)

毎年、赤坂グラフィティで行われているバースデイライヴも3回目となりました。
# 公式サイトで告知されていたイベントのタイトルには「第23回」となっており、
# 細かいところを気にする人には「23回もライヴをやったの?」なんて聞かれるところだけど、
# 前年のライヴが行われる前にマネージャー氏がお話していたことを思い出すに、
# 「神園ちゃんの、23回目のバースデイを記念する、ライヴ」だから、間違いではないのよね…。

さて、当初はライヴハウスの有料イベントも珍しく、集客面の不安もあったとのこと。
しかしながら、このイベントを実現させたマネージャー氏に因るところもありますが、
ここぞ!という場面で神園ちゃんのポテンシャルが大きく引き出されたことに加えて、
彼女の魅力を引き出したバンドの面々、それらを見届けたい!と願うファン連中のアツさ。
こんな全ての要素が結集した結果、全体的に大きな成功を収めてきたものと思います。

今年も、良い意味で「何が飛び出すか、わからない」イベントになることを期待しつつ、
公式サイトでもスペシャルゲストの参戦が告知されており、さらに興味津々!でした(微笑。
当日までの個人的な予想(妄想?)は、とりあえず以下のとおりです…。

◎本命:大黒美和子、長谷川真吾
直近の元先輩と後輩かつ共演の経験もあるから、特別出演もありそうだなぁ…と。
極めて妥当な人選ではあるものの、意外性には欠けるかもしれない…。
○対抗:平原綾香
以前、イベントのM/Cで「親交がある」と聞いていたところからの期待。
弾き語りで『Jupitor』を唄っている途中に現れ、後半は一緒に…なんて流れを妄想。
ものまね番組っぽいが、ここまでやられたら(神園ちゃんも、私も)泣きそうだわ…。
×大穴:林寛子
これも、以前のM/Cから「ご本人も認めるカバー」と聞いたことによる期待。
バックバンドを従えての『素敵なラブリーボーイ』で、以下同文。
少なくとも、私は撃ち抜かれる…と思う(自爆。

前日、木場にて。
個人的に「前哨戦」と位置づけた一幕も楽しかったし、いつものツレや新しいツレと談笑しながら、
それこそ、気力充実、意欲満々、この日を全力で楽しもう!という意気込みでした。

# ここで誤解してほしくないのが、イベントを能動的に楽しむ→積極的に応援するスタイルとして、
# 飛んだり、跳ねたり、騒いだりすることが注目されがちですが、実はそれだけではないんですよね。
# 「応援団」の存在意義として、歌唱している神園ちゃんや演奏しているバンドを盛り立てると同時に、
# 観衆や聴衆を盛り立て、神園ちゃんへ魅きこむためのお手伝いをするという側面もあると思います。
# さすがに、全ての観衆や聴衆に対して同じように聞き届けてもらうことは難しいかもしれませんが、
# なるべく多くの人が受容できそうな範囲を探しながら、聴くべき時には聴く姿勢も大事にしますし、
# 本編以外では社会人としての節度を持って行動し、一般客の顰蹙を買わないように努めてもいます。
# 「応援団」や「ヲタ芸部」の枠に囚われず、ファンとして恥ずかしくないように心がけたいですね…。

そして、当日。
ライヴの時間が昼から夕方にかかっているため、満足な昼食はとれないかも…と思い立ち、
ちょっと早めに出発して、会場から最寄りのファストフード店で軽食をとっておきました。
しばらく経ってから会場へ赴きますと、入り口の前には多くのファン連中が集まっています。
北海道から、大阪から、沖縄にいたるまで、正に日本全国から勇者が揃っている姿は圧巻(驚!
色々とやりくりをしながら、この日をお祝いするために集まった"愛すべきおバカさん"達に(敬礼。

場内で注文したドリンクやフードをいただきながら、それぞれの思いをはせていたのでしょう。
同じテーブルに席を並べた面々もワクワクしているのが伝わってきましたし、
開演の時間が近づくにつれて、次第に私のテンションも上がってきましたよ…。

さぁ、いよいよ。
オープニングナンバーはご覧のとおり、しょっぱなからブンブンと動く曲目で入ってきました。
元気なごあいさつを兼ねたM/Cに対しては、客席からの大きなレスポンスが返ってきてご満悦の表情。
その後も、バックバンドの迫力ある演奏にも負けないような力強い歌唱を見せつけたかと思えば、
時には自分でピアノを弾きながら、時にはアコースティックギターを交えての独壇場を展開します。
バックを務めたバンドのメンバーさんに愛されたことから生まれた自作曲も披露されました。
ライヴハウスというステージが、新しい神園ちゃんを育て上げたと言っても過言ではないでしょう。

重ねて言わせてもらえば、バンドさんとの相乗効果でいつもより何倍も魅力的だったと思うし、
ジャンルを選ばない幅広い選曲と、豪快なところから繊細なところまで聴かせる歌唱がお見事!
新しい神園ちゃんの長い道のりを感じさせるステージ、約3時間近くを出づっぱりだったのにも(驚。
正しく、現在の神園ちゃんにおける"Best Now!!"だったと明言しても良い出来栄えだと思いました。

# あえて、今回のステージについて苦言を呈させていただくとすれば…。
# 弾き語りに入る前のセッティングで、しきりに「緊張しています…」と言ってしまうものだから、
# せっかく前年よりも調子が良かったのに、その感動も薄れてしまうのは残念でした…。
# それから、微妙〜な拍手をキッカケとしてのアンコールを入れてくれたのは嬉しかったけど、
# 最近は「この曲でヲタ芸を踊らせときゃ、お前たちは満足だろ?」的な姿勢が感じられてしまい、
# みんなと一緒に大きく動きながら、個人的な感情としては醒めつつあったのも事実であります。
# この他にも色々と思うところはありますが、それは別の機会にお話するかもしれません…。

とはいえ、この日の神園ちゃんは、見事な「アップグレード」ぶり(微笑。
「少しでも神園ちゃんに興味がある方は、変な見栄や体裁を捨ててナマで観に来てほしい!
 客席に集まったみんなには、周りの目を気にしすぎないで一緒に盛り上がっていこうよ!」
マジメな話、そう叫びたくなるくらいの一幕ではありました…。


追伸
…と締めくくりましたが、ひっそりと後日談。
当日の全ステージが終わっても、自分の中にあったモヤモヤは晴れなかったので、
実は、今まで爆発的な盛り上がりを見せてきたイベントにも足を運んだものの、
帰宅後にも虚しさが先に立ってしまい、この気持ちは納まりませんでした…。


曲目

  1. 夏の扉
  2. 木綿のハンカチーフ
  3. 唇よ、君を熱く語れ
  4. フレンズ
  5. オリビアを聴きながら(弾き語り)
  6. Yesterday Once More(弾き語り)
  7. 22才の別れ(with アコースティック)
  8. 守ってあげたい(with アコースティック)
  9. 夏色(with アコースティック)
  10. 君をのせて(as シータ&ロボッツ)
  11. ルージュの伝言(as シータ&ロボッツ)
  12. 崖の上のポニョ(as シータ&ロボッツ)
  13. 地図にない道
  14. I Don't Know!
  15. 君は1000%
  16. 愛のさざなみ
  17. Can't Take My Eyes Off You(アンコール)

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