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【イベントリポート】

概要

名称:『新曲予約キャンペーン』 in 浅草・ヨーロー堂
日付:2009年07月04日(土)
時間:17:30〜
場所:ヨーロー堂 イベントホール(東京都台東区浅草)


クマのいぬ間に、心の洗濯(その1)!?」

2009/08/05
by K'z (S)

というわけで、この日の二幕目であります。

最近、駅前ライヴでは東銀座→錦糸町で計3回という編成が続いており、
ちょっと違和感があったとはいえ、そこはおなじみの浅草 ヨーロー堂さん。
最初から『新曲予約キャンペーン』と告知されており、事前に予約も入れました。
臨戦態勢、意気揚揚!とまで気負っていませんが(微苦笑、楽しみだったのはホントの話。

でもって、幕間には余裕がありましたら、浅草で遅めの昼食をいただくことにしました。
最近、神園ちゃんと熊五郎さんがお気に入りと噂の箱根そば、雷門の近くに支店があるんです。
確かにリーズナブルだし、立ち食いそばとしては良くできていて美味いなぁ…と思いました。

しばらく友人・知人と話しこんでからヨーロー堂さんへ戻ると、観客の入りは全体の半分ぐらい。
このお店さんのイベントには、先に商品を購入しないと参加できないという特徴があります。
予約キャンペーンともなれば、内容がわからない物に先行投資しなければならない不安もあり、
保守的かつ消極的な印象のある演歌・歌謡曲というジャンルには不向きな部分もあると思います。
そんなデメリットをメリットに変えてしまうのが、神園ちゃんとマネージャー氏の恐ろしさ(汗。
ファン連中の間でも伝説的なイベントが行われたり、意外性に富んだ歌唱が披露されることも多く、
クローズドな環境ゆえに、何が飛び出すかわからない…という楽しさの象徴とも言える場所ですね。

でもって、今日はイベントホールの脇に備え付けられたバックボードに心を奪われました。
# 記者会見が報道される時、著名人の背景でメーカーなどのロゴが映っているアレのことね。
明治時代から続くと聞くヨーロー堂さんの歴史を物語る写真の数々に目を見張りましたが、
その中でも、個人的にはキャンペーンの告知を撮った一枚が興味深かったですね(微笑。
# オックス、ズー・ニー・ヴー、ザ・ヤンガーズ、ベッツィ&クリス、ピーター、など。
ラインナップや活動時期から推測するに、おそらく昭和44年の秋頃と思われるのだけど、
全盛期を過ぎたとはいえ、あの"失神GS"オックスが2F特設ステージで?唄う光景はシュールだし、
さらに「ピーター、ヨーロー堂に現る!」なんて、よもや怪獣とかじゃないんですから(微笑。

いつもの最後列に陣取り、おなじみの面々と雑談を交わしながらのひと時。
その中で諸々の準備を行っていたのがヨーロー堂さんの若旦那、ファンにもおなじみの顔ですね。
通常のイベントではマネージャー氏が行う注意事項(らしきもの)は告知されなかったけど、
無茶無体をする観客は誰もいなかった。ファンの一人として、誇りにも感じるひと時でした…。

いよいよ、神園ちゃんの登場であります。
ヲタの茶々入れにも反応する神園ちゃん、「言おうと思っていたコト、先に言わないで!」から、
挙句の果てには『熊さん、追悼ライヴ!』なんてジョークまで飛び出すシマツ(苦笑。
言葉尻だけを捕まえれば「悪ふざけがすぎやしないか?」と非難されかねないところだけど、
会場の空気はまったりとしており、それだけの余裕を持ってステージを進めていたということで…。

そんな中で発表されたテーマは、"熊"五郎さんにちなんで「動物、昆虫、生き物が出てくる曲」。
とりあえず、私はオーソドックスなところで『森の熊さん』を妄想していましたが、
近くにいた公認ファンサイトの管理人氏から飛び出したのは『僕らはみんな生きている』。
確かに生き物はいっぱい出てくるけど、みみず、おけら、あめんぼ…とみんな微妙なところが(笑。

地味に良い選曲と歌唱が続く中で、初披露されたカバー曲が『青いカナリヤ』。
老若の男子が多く集った会場の中でも、誰も知る者がいなかったという恐るべきナンバー(汗。
今までのカバーで美空さん→江利さんときて、雪村さんをチェックするには心の準備が甘かった…。
# 団塊の世代である複数の身内に聞いたところ、彼らにとって元祖・三人娘は世代的に上とのコト。
# 個人的な趣味の傾向から言っても古臭い印象で、実に厳しいところを攻められた感があり(悔。
洋楽ならではのリズム感覚にあって、そこはかとなく哀愁をただよわせる曲調が情感をくすぐるし、
原詞の韻を踏んだ軽妙さを残しながら、日本語詞のパートでは前向きな人生賛歌にもなっており、
神園ちゃんのピュアな歌唱とも相まって、魅力的な歌謡曲に仕上がっているなぁ…と思います♪

そして、新しいシングル曲の後に披露されたのが『ぼくはくま』。
NHK『みんなのうた』で聴いた時から、ほんわか&のんびりな「癒し」の詞曲がお気に入りでして、
# 以前、地方のイベントで神園ちゃん&熊五郎さんにリクエストしたことがあるかもしれない…。
タイトルがタイトルなので会場のファンは笑っていたけれど、私はいたってマジで聴いていました。
間奏のフランス語(Bonjour! Je m'appelle kuma. Comment ca va ?)に差し掛かったところで、
なんと、神園ちゃんが久しぶりに「語り」を入れてきました。
熊五郎さんへの偽らざるホンネの心情が語られており、私の目頭も熱くなったことを告白します。
# 事務所を移籍する頃、錦糸町で聴いた『カントリー・ロード(日本語版)』に肩を並べるかも。

これで感動的なエンディングを迎えるかと思いきや、そうは問屋がおろさなかった…。
オーラスに追加された『太陽がくれた季節』で、裏コールをやるハメに陥るんですけどね(苦笑。
先ほどの『ミヤコさんの歌』と同様、コール&レスポンスはキッチリとやらせていただきました。
# 曲に合わせて決まったフレーズで声援を送るのがコール、仲間ウチや会場を限定で送るのが裏コール。
# 歌手や仲間ウチなどを茶化す場合もあるから、後者は大っぴらにしないのが「お約束」なんだけど、
# 神園ちゃんの場合、本人自らが他の会場でも"裏"を意識した行動をとっていたのが困りもので…。

前述のクローズドな空間が功を奏したのか、全体的に神園ちゃんの動きがイキイキとしていましたね。
先生がいない自習時間のように羽を伸ばしながらも、ちゃんとやるべきことはやっていたと思うし、
神園ちゃんならではのしっかり&ちゃっかりしたキャラクターを大いに楽しんだ一幕でした(微笑。

さぁ、明日も楽しみだ!


追伸
今日の話題は、握手会で交わした「一言、二言」について。
初披露の『カナリヤ』と『くま』で、じわじわ押し寄せてくる良さがあったことを伝えました。
その時、いつもよりしっかりと握り締めた手をぶんぶんと振るしぐさに強い意気込みを感じたし、
神園ちゃんのあれだけ嬉しそうな表情を間近で見るのは、久しぶりだったような気がします…。


曲目

  1. 約束
  2. 白い蝶のサンバ
  3. かもめが翔んだ日
  4. 碧いうさぎ
  5. 青いカナリヤ
  6. ひこうき雲
  7. 淡雪なみだ
  8. ぼくはくま
  9. 太陽がくれた季節

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