since 2009/06/01


【イベントリポート】

概要

名称:『MUSIC PEACE PROJECT LIVE』
日付:2009年06月14日(日)
時間:16:30〜(実際には17:00〜)
場所:Value Music(東京都世田谷区下馬)


「歌と平和、そして神園ちゃん。」

2009/06/24
by K'z (S)

さて、引き続いての日曜日。
ライヴハウス?でのオーディションとあわせて神園ちゃんのステージが見られる!ということで、
前日の飲食店とは違った方向性のイベントを楽しみにしていました。
# とはいえ、そんなに席順を急ぐ必要もなかったので、予約を入れたのは直前の週でしたが…。
オーディションですから未知のアーティスト候補によるパフォーマンスも楽しめそうですし、
マネージャー氏による「現場に来い!それだけの価値はあるから。」との発言も期待大でした。

というわけで、当日の昼下がり。
比較的にのんびりとした行程と足取りで、昼過ぎには現地へ到着しました。
ちゃんと確認しなかった自分が悪いと言っちゃ悪いのだけど、会場は小じんまりとしており、
普段はヴォーカルレッスンやギター教室などを行っているスペースを借りているもようです。
30くらいの椅子席は用意されていたものの、雑居マンションの一室的な寂しさは禁じえず(泣。

そこは気を取り直して、イベント現場への一歩を踏みこみました。
まず、所定の入場料を支払った後で1ドリンク(\500)のオーダーが必要だったのですが、
そこで見せられた物は、小さなクーラーボックスに入った缶ジュースの群れであります。
スタッフさんから「軽食もありますので、よろしかったら…」と伺ってはいたものの、
カップラーメンやレンジグルメ系なのはともかく、パッケージも見えるままでしたから、
この時点で、いささか残念な雰囲気になってしまいました。
せめて、ドリンクの代金も入場料に含めてくれれば、参加者の心理的負担も軽かったのでは…とか、
事前にメニューを用意した上で、オーダーが入ってからグラスや皿に移し替えるとかしてくれれば、
おざなり感も緩和されたのでは…とか、少しばかりの配慮をお願いしたいところでありました。

まぁ、スタッフによる学祭レベルの仕切りで腰砕けになったような状況ではありますが、
さっそく、オーディション参加者が披露している演目の方へ目を向けることにしました。
出演しているのはストリートやライヴハウスでステージを行っている人達だそうでして、
少数の観客を相手に普段のステージ(基本的に3曲とM/C)を見てもらう形で進行しています。

後半から見た私が最初に思ったのは「これ、本当にオーディションだよね?」でした。
M/Cでは、安易に観客をいぢるスタイルと各々の話題に対する安直な表現が気になりましたし、
トークの間も目配りのできる範囲が狭く、一部の観客のみを相手としているように見えました。
歌唱についても、自己の世界を表現することが中心になっていること自体は悪くないんだけど、
観客をあおる割には聴衆が不在というか、自己陶酔にひたるような選曲や歌唱が多かったような…。
彼女達のことを知らなかった私などはついて行けず、疎外感にも似た虚しさを覚える状況でした。
いわゆる「公開オーディション」の形を採っているのに、他人に自分を見てもらうという意識が薄く、
地下アイドル系アーティストの(悪い意味で独善的な…)弱点を見たような思いがしました。

この辺で、当初の予定よりも30分は超過していたでしょうか。
オーラスで神園ちゃんを迎える!ハズのところで、大幅な休憩時間が入りました。
審査員でもあるマネージャー氏からオーディション参加者への講評を行うということで、
客席にいた私達にとっては、非常に手持ち無沙汰で退屈な時間が発生してしまったのです。
こんな状況にあっても、飛び入りゲストを参加させることでスタッフが内輪もめしていたり、
その傍らでは、神園ちゃんを呼ぶことになったつながりを自慢めいて談笑するスタッフがいたり、
観客に見えるところで繰り広げられたお粗末な光景に、さすがの私も‥‥な気分になりました。

でも、神園ちゃんがオーディション参加者にメジャー歌手の"力と技"を披露するならば、
僕らが声援を送ることで、他者のファン(実際には皆無に等しかったけど…)に対して、
応援団としての"力と技"を示すことができるのではないか!?とも思ったのです。
…とまぁ、ここまで書いてしまうと大げさに感じられるかもしれませんが(苦笑。
それなりの気持ちを込め直して、オーラスのステージに臨んだわけであります。

微妙なテンションのナレーションから、神園ちゃんのステージが始まりました。
全体的な選曲については、一言で表現するならば"硬柔自在"。
テンポのある曲であろうとバラード系であろうと、腕の見せ所とも言うべきナンバーですし、
力強さと繊細さのバランスを兼ね備えた歌唱も見事なものでありました。
多くの観客が耳を傾けてくれるであろう話題から提供し、初見の方への自己紹介を進める中でも、
オーディションに参加した方々やナレーションを入れてくれたスタッフにも気を配ったM/C。
マジメな話、前半は格の差を見せつけんばかりの出来栄えだったんですよ!

その後、弾き語りによる『Amazing Grace』、おなじみの『Jupitor』へと続きましたが、
前半戦のクライマックスとも言うべき2曲、ここがターニングポイントだったのかもしれません。
M/Cが(曲間のつなぎにすぎないとしても…)gdgdで、どうにもノリ切れない状態が続きました。
「みなさんのテンションも"急上昇"!」を「"急降下"!?」と言い間違えただけの問題ではなく、
困った時の?客いぢりが始まり、客席の反応が薄いのに対して「中途半端〜」と言ってみたり、
先ほどまでの緊張感はどこへやら、まるで‥‥な時の駅前ライヴみたいな砕けぶりでした。
# 前に"地下アイドル系アーティストの弱点"と書いた部分が、ここで当てはまろうとは!?
「あの調子じゃ、他の連中にナメられそうだ…」という不安さえ感じてしまう状態でしたから、
オーラスで大きな盛り上がりを期待される「あの曲」が来ても、私の心は晴れなかったのです。

最後にCDとFCグッズの即売会が行われましたが、細かい内容については覚えがありません(ぉ。
次のスケジュールが押していたそうで、神園ちゃんも熊五郎さんもバタバタしまっくており、
最終的には「こんなもんか…」な感じで、慌ただしく会場を後にすることになりました…。

それから、余談ですが。
地元で晩ごはん代わりに回転すしをつまみながら、ふと思い出したことがあります。
少なくとも、さりげなく「プロの歌手ってすげぇ…」とみんなに思わせるポイントではあったハズ。
あの日の神園ちゃんは、前日のライヴ(二幕)に続いてのステージという贔屓目を抜きにしても、
結果として1時間を超えるステージの全てを一気に唄い&喋りきった馬力とスタミナは再認識したかも。
なにせ、オーディションに参加していた方は一曲ごとに水分補給のインターバルをとっていたし、
敵情視察!?した若い男性歌手もイベントの途中で引っ込み、自らステージのリズムを乱していたし。
# 幕間に休憩時間が配置されているならばともかく、M/Cなきステージ中のブレイクは萎えますよね…。
これらに比べれば、ライヴハウスでのステージも功を奏していたんじゃない?と嬉しくなった私であります。

そんなこんなですが、今日のところはこの辺で。
じゃ、また(お約束。


曲目

  1. 木綿のハンカチーフ
  2. みずいろの雨
  3. 約束
  4. カントリー・ロード(日本語版)
  5. ワダツミの木
  6. Amazing Grace(弾き語り)
  7. Jupitor
  8. Stand By Me
  9. フレンズ
  10. Can't Take My Eyes Off You

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