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2011/12/14
by K'z (S)
表題のとおり、10/24（月）放送分のTBS系『水戸黄門』を見ました。
一部紙のラテ欄には記載のとおり、神園さんがゲスト出演ということで（微笑。
新しい試み？として、意外かつ変則的な演出に興味をひくものはあったけれど、
# 焼き魚の暴露、床下の甕、一斉検挙、格さん病欠、悪者に印籠を出せない、等。
勧善懲悪を旨とする、娯楽時代劇である、『水戸黄門』の一編として考えても、
どうにも、物足りない・割り切れないところが多かったような気がするなぁ…と。
まず、お伊勢参りという莫大な利権が絡む割には悪事と悪者が小粒すぎると思う。
宿が私腹を肥やし、与力はお目こぼし、太夫は権力を握るという癒着の構図で、
てっきり、一方の太夫と宿の番頭（不出）が黒幕だと思っていたのに…、残念。
番頭の指示で手代と与力が実行犯（目ぼしいお大尽や百姓の娘を騙して云々）、
一方の太夫と与力を宴席に招待、贈収賄＆騙した娘を売る前の"味見"と称して、
時代劇名物の「生娘独楽回し（ぉ」されそうなところに風車が飛んでくるとか、
むしろ、与力が口封じでお滝を亡きものにせんとするところで風車だったから、
好色の？手代が楓を風呂へ誘って、これを覗こうとするのを懲らしめられたり、
宴席で接待する役が楓で、娘達のピンチを救い出す…といった妄想もしたほど。
# くノ一が由美かおるだったら、絶対どちらかをやっていたと思うんだけど…。
それから、今回はお滝と亀吉の親子？関係ばかりが大きく取り扱われていたが、
インチキ商売や子供から搾取したお滝がお叱りを受けないのは違和感があるし、
# スリや盗みではないにせよ、八兵衛の銭を奪って逃走した子供も悪質だと思う。
一斉検挙以来、お滝の他の子供達への扱いがぞんざいになったのも腑に落ちない。
お滝は他の子供達にとっても親代わり兼金ヅル改め運命共同体だったはずなのに、
老公が太夫に声をかけたにせよ、今までの謝罪や感謝や励ましもなかったとは…。
もうひとつ、旅先で宿の手代に騙されて借金までこさえられた挙げ句の果てに、
船女郎に売られかけて投獄された娘達が明確に救われていないのも気になった。
役者さんへのヒイキを抜きにしても（照、彼女達は相当な苦難に遭ったと思うし、
無事を確認しての帰路、老公と街道で別れるぐらいの光景があってもよさそうだ。
他にも、直接的かつくどいセリフやアクセントが変に感じられる場面もあったり、
明るく・楽しく・わかりやすい番組がチープな方向に流れているような気がする。
# 以前の同番組では「耳の穴から手を入れて、奥歯をガタガタ…」の台詞に（呆。
# 仮にも『水戸黄門』が、往年の喜劇番組からネタをかっちゃくるとはねぇ…。
この調子では、主な視聴者である年配層も遠ざかっているという報道に納得だし、
諸々の結果として、シリーズの終了も致し方ないか…と思うところもあり（悲。
そんなこんなですが、今日のところはこの辺で。
じゃ、また（お約束。
追伸
えっと、かの"お種さん"についても書きとめておこうと思います。
仮にも百姓の娘が遠路はるばるやって来た割には気品が良すぎる印象があったし、
旅先で文無しになって女郎屋に売られかけて投獄された割には悲壮感に欠けるかも。
ま、そんなところが、あの役者さん"らしい"っちゃ"らしい"んだけどね（微笑。