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【フリートーク】

2011年、雑感。

2011/12/14
by K'z (N)

早いもので、2011年も残りわずかになってきましたね。 などと、月並みな文言を並べていますが…。

今年は想像を絶する大災害もあり、いまひとつ気持ちが晴れませんでした。 そんな時に、神園さやかちゃんのイベントに参戦して馴染みのファン仲間と交流を図るのは、名実ともに一服の清涼剤になることに相違ありません。

そんなとても楽しいさやかちゃんの現場ですが、実は気になることがあったりするんですわ。 というのは、イベントのスタイルが土日祝日集中型になり、特にワタシの住む関東地区においては参戦難易度が増してしまったことです。

具体的にいうと、従来は「平日に公共イベントのゲスト出演、週末は単独ライブ」みたいなのが例外ではなく、または「土曜日に都内で『駅前ライブ』、 翌日の日曜日は近郊のライブハウスでライブ」とか、「今週は健康ランドで歌謡ショー、来週は『駅前ライブ』」のようなパターンも多く見られました。 つまり、都合がつかずどちらかのイベントに出向けなくても、もう一方のイベントに参戦することができたのです。

ところが、近年は「土曜日に都内で『駅前ライブ』、次のイベントは翌週の広島」なんていうのが恒常化しつつある気がします。 これでは「行けるひとは毎回行ける。行けないひとは毎回行けない。」の図式になってしまう訳で…。

視点を変えてみましょう。 さやかファンには、運輸・物流・営業・接客といった職種や、自営業とかフリーランスの仕事に携わっているひとが結構多いのです。 しかも、大半は30〜50歳代、つまり職場内(もしくは社会)で中核に位置する年代ですから、そう頻繁に休暇など取得できるはずもありません。

さらに言及すれば、こういったカレンダー通りの勤務ではないファンたちは、土日祝祭日に催されるイベントに参戦するにも、 休暇を取得するか請け負った仕事を中断するかしないとならないのです。 それなのに、そんなひとの存在が蔑ろにされているように思えてなりません。 ちなみに、ワタシもそんなことで気を揉むひとりだったりします。

参考までにワタシの場合を挙げると、基本は一日おきの隔日勤務で一勤務が最低16時間。 これが曜日や年末年始などに関係なく繰り返されています。 なので「東京湾納涼船」のような夜間のイベントであっても終業後に参戦という訳には行かず、その日一日の時間を作るよりほかにないのです。 夜2時間のイベントのために、休暇取得ですよ。 まあ、ワタシにとっての"アフター5"は"午前5時"ですから…。(←かなり毒づいてます) こんな感じですから、宿泊を伴う遠征などおいそれとできません。 どんなに逆立ちをしてみても、さやかちゃんに対する熱意と愛情、それに鼻息だけではどうすることもできないのです。

自営業に就いているファン仲間が、こう話していたことがあります。 「自分の場合、仕事が入った時が勤務時間。それだって黙っていても仕事が入る訳ではないので、日頃からヨコのつながりを絶やさないように、 依頼者と取りたくもないコンタクトを取ることもある。そして声がかかったら、即対応できる態勢をとっておかなくてはならない。」

さらには、こんなことも。 「以前はイベントが催される日時が分散していた。曜日を問わないからとても気軽に参戦できたし、 平日であっても休日のイベントに比べて集客力が劣るなんてこともなかった。」 なるほど、確かにワタシも同感です。 今でも、平日のラジオ番組の公開生放送などには、見慣れたファン仲間たちが集結しますからね。

さてと、ボヤきついでにもうひとつ。 以前、沖縄でファン向けのイベントが催されました。 さやかちゃんを交えてのバーベキューや市内観光、撮影会などなど…。 とても魅力的なイベントだと思いますが、前述の理由が足かせになって参戦は叶いませんでした。 その後、不参加者が多かったためか、関東にて救済(?)イベントが催されましたが、 なんと、このイベントに参加したほとんどのひとが沖縄にも行った面々だったとか。 救済の恩恵さえ授かれなかったワタシは、正直「ナニソレ?」感は否めませんでしたよ。

沖縄でのイベントに多くのファンが参戦できなかったのは、経済的事情はもとより時間を捻出できないことが主因なんですがね。 ですから、実施の数日前に救済イベント開催の告知をされても、対応できるはずがありません。 少なくとも、沖縄のイベントに不参加だった者の事情を考慮した上で、早めに開催告知をしたり参加対象者の優先順位を明確にするなどの措置を講じるべきだったと思います。

また、別の視点から。 さやかちゃんの常連ファンは、いつの頃からか「イツドコ」と呼ばれるようになりました。 どんな難易度の高い現場にも必ず姿を現すことから、そう呼ばれたのです。 それが今では、冒頭に記したように「いつでもどこでもいるファン」と「いつでもどこでもいない(いることができなくなってしまった)ファン」に二極化してしまっています。 そして、それに追い撃ちをかけるかのごとく、「いつでもどこでもいるファン」にばかり都合のよいイベントスケジュールになっている気がしてなりません。

誤解して欲しくないのですが、従来もすべての常連ファンがすべてのイベントに足を運んでいた訳ではありません。 平日のイベントは参戦不可能なファンも、特定の曜日にしか参戦できないファンもいました。 ただ、イベントのスケジュール間隔が短かったので、たとえ一回のイベントを欠席しても翌週、翌々週に同じ顔ぶれに会えたから「イツドコ感」が増幅したのでしょう。

最近では、同一地域でイベントが催される頻度が下がっていて、一回イベントに行き損ねると次はいつになるかわからないのが現状です。 また、定番の「駅前ライブ」などとは趣を異にした目新しいイベントが告知されれば、そちらに食指が動くのは誰にも共通のファン心理だと思います。

ところが、ワタシが精いっぱい時間の都合をつけて、やっとの思いで参戦する「駅前ライブ」。 片や、フツーに仕事をこなし、休暇申請に神経を擦り減らすことすらなく、新企画のイベントに参戦できるファンがいるのも事実。 どこか、釈然としませんね。 もちろん、いつイベントを催そうとも、参戦できないひとは発生します。 でも、負担と犠牲を強いられるのはいつも同じひとなんて、悲し過ぎます。

世の中には、星の数ほどの職種があります。 土日祝日が休みのひと、月曜日が休みのひと、不定休のひと。 仕事の数だけ勤務体系があるのかも知れません。 ですから、どんなライフスタイルのひとであっても平等に現場に出向ける素地を築いて欲しいものです。 数年前までがそうであったように…。 間違っても、参戦が叶わずに苦汁を味わっているファンに対して、他のファンが"負け組"と称する風潮だけは蔓延しないように留意する必要がありそうです。(←また毒吐いてます)

ここに長々と綴っている内容が、ある意味では自分勝手な戯言であることもじゅうぶん承知しています。 さやかちゃんの所属事務所も、ビジネス面を踏まえて最も高効率なイベントスケジュールを組んでいるであろうこともわかります。 実際に、同業他者さんとは比較にならないほどのイベントをこなしていますもの。 ただ、何度も言いますが、一部のファンのみが苦労を重ね、一部のファンのみが優遇されているように見えるイベントの企画とスケジュールには納得できません。

では、ワタシがどうして、ここまでしてさやかちゃんの現場に固執するのかと言えば…。 単純に、神園さやかが好きだから。 そして、ここまでしてでも参戦したくなる魅力に満ち溢れたイベントだからなのです。 ファンのひいき目かも知れませんが、"敵情視察"と称して観覧した何人もの歌い手さんの中で、ワタシの胸の奥を震わせたひとは、ひとりとしていませんでした。 同時に、新たな魅力や無限の可能性が垣間見られる楽しみも、ヨソさんには見られない部分です。

だからこそ、誰が勝ちとか負けとかなんて関係なく、ただ純粋にさやかちゃんを見つめていたいのです。 来年は、少しでもそれが叶うといいな…と切に願って止みません。

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