since 2009/06/01
2010/11/25
by K'z (S)
この日のイベントリポートに追記したいと思います。
まずは、「そもそも、『店頭キャンペーン』とは何ぞや?」というお話になりますが、
老若男女の一見さんを主な対象に、歌手の宣伝と商品の販売を目的としたイベントですね。
本人の実演により聴衆の目を引きつけるとともに、最新の曲をアピールするわけですが、
観客はその場で気に入ったらCDやCTを購入すると、おまけがつく場合もある…ということで、
演歌・歌謡曲の方面ではオーソドックスなスタイルとして挙げられることが多いようです。
観客としては、本人が目の前で唄ってくれる、触れ合える場合もあるチャンスである反面、
レコード会社と各地の店舗さんによる「持ちつ、持たれつ」の関係で行われているせいか、
平日に行われることが多いので、一般的な社会人には気軽に参加しづらい状況である上に、
披露される演目やトークの話題にも変化が少ない…という残念な部分もあるんですよね。
誰彼ともなく始められたスタイルで、変わり映えのしないイベントが繰り返されていること。
歌手や事務所との接し方に問題のある店舗や、それに連なる形で存在する観客の傲慢な行動。
なかなか本人による実演が購買へと発展しづらいことによるあきらめにも似た感情に対して、
少しでも売り上げが見込める環境と、そこに付け込むかのように求められる過剰なサービス。
タマゴが先か?ニワトリが先か?はともかく、かつての神園ちゃんもそうだったと聞きますし、
敵情視察の現場においては、今でもこの悪循環が繰り返されているように見受けられました。
このような悪弊に異を唱えたのが、神園ちゃんのマネージャーに就いた熊五郎さんなのです。
神園ちゃん自身が選曲やM/Cを考えるようになり、外見的な変化をも見せるようになりました。
店舗や観客に対して、違反行為は許さないという厳然たる姿勢を貫いたことも大きいでしょう。
こんな動きに同調するかのように、強い興味を覚えた観客がいわゆるリピーターへと発展し、
さらに「いつでもどこでも(やって来る)」と言われる"濃い"面々になっていったのです。
このように培われてきたイベントが他者のそれと異なるのは、当然の成り行きかと思います。
司会進行も自分でやっちゃう神園ちゃんに呼応したファンがレスポンスを返すパターンが定着。
同じ店舗で行われるイベントでありながら、他者とは異なる独特の空気が流れているのを読めず、
レコード会社などのスタッフが古来のスタイルを強行するために、違和感が生じるワケですな。
神園ちゃんのファン連中にとっては、いわゆる「店頭キャンペーン」が不評なのも納得です…。
次に、今まで見かけなかった現場での顔や声が増えていることについてですが…。
やはり、これも『歌の楽園』レギュラー出演による影響があったのでは?と思うんですわ。
即座に具体的な数値として表れていないことをもって、その効果を否定する向きもあるけれど、
神園ちゃんとあの番組を見るに、生鮮食品を安売りするスーパーのチラシじゃないと思うし、
少なくとも本人サイドが実感しているということを、門外漢が認めないのも変な話だよなぁ…。
今までTVで見ていたモノが身近な所へやって来るとなれば、それをナマで見たくなるのが人情。
ライヴイベントの集客力も高まる…という効果が期待できることは想像に難くありませんが、
「TVで得た観客の関心を現場でどう活かし、次へとつなげるか?」が本人サイドの課題となり、
それから「常連たる私達は、どうあるべきか?」と考えてしまうのが、私の悪いクセでしょうか…。
でもって、今日の神園ちゃんは?と言えば…。
という訳で、本編へと戻ります。